3人の合流。 ページ15
「いや、助かる命を無駄にはしない。」
「でも副兵長は一秒でも早くエルヴィン団長のところへ戻らなければ…」
レオナの答えにライナーは反論するが、ジャンは驚きながら言葉を放った。
「副兵長、行ってください。こっちに人が来ています･･･馬を二頭連れて･･･。」
「よかった！じゃあ数分後に陣形の指示が出ると思うから、それに従って合流して！アルミンが負傷してるから焦らずゆっくり来ていいよ。」
「はっ！！！」
3人はレオナを見送る。レオナは全速力でエルヴィンの方向に向かうふりをしたあと、旋回してエレンの元へ向かった。
「エルヴィ〜〜ン。特に入り口にも木は生えてないから荷馬車も通れるっぽい！」
アルマはエルヴィンに手を振って報告する。作戦地の針葉樹の森の偵察を終えて戻ってきたところだ。
「ありがとうアルマ、緑の煙弾を撃ってくれ。例の作戦はそのまま実行できそうだ。」
「おっけー。」
中央前方。アルマはエルヴィンの指示で東へ緑の煙弾を放った。
「右翼が想定以上に壊滅している。念のため、君の班を私と合流させ次第でいい。エレンのところへ向かってくれ。レオナもそろそろつく頃だろう。」
「まかせろ。」
アルマは森の入り口で待っている自分の班に指示をし、すぐに中央後方へ向かった。
「リヴァイ！」
･･･数分馬を走らせると、見慣れた姿が並んでいたのでレオナはほっとしリヴァイに声をかけた。
リヴァイも口には出さないがレオナの安全に安堵したようだ。
「レオナさん･･･。」
「なぜ副兵長が･･･？」
リヴァイ以外のリヴァイ班のみんなから聞かれる。エルヴィンから援護をするように指示されたとだけ伝え、併走した。
「レオナ〜〜！」
少しまた走らせたところで前方からアルマが走ってくる。相対速度的にすぐにこちらへ到着した。
「あー、リヴァイ死んでなかったか。残念。」
「おい。」
アルマはケラケラ笑いながら同じように併走した。
「アルマも援護？」
「そうそう。」
アルマとレオナはハイタッチした。お互いは今回離散していたので、元気そうな顔を見て嬉しくなった。そこで右から調査兵が馬を走らせてくる。
「口頭伝達！右翼索敵壊滅的打撃！索敵の機能一部機能せず！以上の伝達を左に回してください！」
「了解だ。ぺトラ、行け。」
「了解です！」
ぺトラは左のほうへと走っていった。ここは右翼とは違い、情報を集めやすく、陣形や状況を把握するには容易い位置だった。
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小西 利音(プロフ) - ナルさん» コメントありがとうございます！ミルミハになってました？！すみません指摘ありがとうございます (2019年7月3日 2時) (
レス) id: 0660aea05f (このIDを非表示/違反報告)
ナル - すごく面白かったです！！更新頑張って下さいあと、ミルミハ区ではなく、エルミハ区ですよ!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: 4a1c354212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小西利音 | 作成日時：2017年4月11日 12時
