ドラマの主演務めたら人生(？)とか何か色々と変わったんですけど2【鬼滅の刃】

冗談じゃない ページ9

雅side

で……………何で私はベッドに押し倒されてんのかなぁ？

『あのー、時透無一郎さん？』
無「何？」
『ご飯作りたいんですけど』
無「そっか」
『はい』


……え？

『いや、お退きになられて下さいません？』
無「何で？」

『何でじゃなくてですね？うどん！作りたいんです！』
無「何で敬語なの？」
『何か…敬語じゃないとダメな気がするので』

無「そう」

そう？
『いや“そう”じゃないでしょ！何で私を押し倒してるんです！？退け！』
無「急に口悪くなるね」
『誰の所為だと思ってんですかね』

完璧に君の所為だよ？君が悪いよ？
すぐ出来るから座っててって言ったのに、突然私の腕掴んでベッドに押し倒して来た君が悪いよ？


『悪戯なら辞めて下さーい。うどん作りたいんですけどー？』
無「悪戯じゃないよ？押し倒したのには、ちゃんと理由あるから」
『理由？それは押し倒さないと達成出来ない理由なの？』
無「うん」

『んー、あ、まさか今から私を襲うとか？』
無「うん、あたり」
『あそっか〜。冗談でもそんな事言うのは辞めようね！』

きっと私で遊んでいるのだろう。時透くんならあり得る
私を襲うとか絶対あり得ないよ絶対


なんて思考を回していると、不意に唇に違和感


無「ね、冗談じゃないでしょ？」
意地悪な顔でそう言う彼

『………………は、』

な、今何が起こった？
そんな私の思考には、一つの言葉が浮かぶ

が、そんな訳ないそんな訳ない


無「Aから言ったんだよ？僕達は付き合ってるって。あの子もキスできると良いねって言ってたんだしさ」

き、す…やっ、ぱりあれ…キスなのっ！？


『そ、それはそうだけど！…いや、あの…っ何で、！？』
無「あの子の言葉で気付いたんだよ。僕、Aが好きなんだって」

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