名取の隠し事《完結》

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名取side





いつも通り


いつもと何にも変わらない


朝起きたら吐き気がして、水だけ流し込んで、病院に来て早々書類


ずらりと並んだ文字を見て頭がいたくなる


そして呼び出され殴られ、周りの人間からは常に怒られる


いつも通り


なのに今日はイライラしてて、なんか分からないけど


ニコニコしながら


「はい。」


って言うはずなのに


緋山「ほんっと使えないね。もういいやっといて。」


名取「...はい。」


気づいたらポケットからカッターを取り出していた


周りの悲鳴が聞こえた


腕には大量の傷の上に出来た新たな傷と血


あ、俺今腕切ってんだ


感覚なんて無くてそのまま、思いのままに腕を切り続けた


藍沢「おい名取！！もうやめろ！！」


やめろって言われても手が止まらないんだよ


藍沢先生に腕を捕まれ、カッターが床に落ちた


もうだめだ


自分で自分が壊れてくのがわかる


だからまだほんの少しだけ残ってる本物の名取颯馬が声を振り絞った


名取「おね、がい...た、すけ、て...」


そのまま意識を失った


最後に


藍沢「必ず。」


って聞こえた気がした

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