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第49話 ページ2

桜乃side




「お待たせ」

「今日はよろしくお願いします!」




いつもの待ち合わせ場所には初めて見る私服姿の東さんが立っていた。

シャツと細身のパンツ、ボディバッグというシンプルな服装の彼はいつもと違う雰囲気を纏っている。


王子様のような、綺麗で格好いい人は何着ても似合うんだろうなぁとぼんやり見上げてしまう。





「んじゃ早速、ショッピングデート行くか」





今日は約束をしていた一緒に出掛ける日。

昨日あった、試合を終えた後の約束の日だ。



















『見て見て!あそこにいる人、超!格好よくない!?』

『本当!芸能人とかかな?』




聞こえてくる女の人達のヒソヒソ声。
指を差され、赤く染まった頬で見つめるのは私の前に立ち、服を見ている東さんの事。



東さん、凄く目立ってる……。

同じお店にいるお客さんと店員からの視線が全部、ずっと笑っている東さんに注がれていた。




「これ、似合うんじゃね?いやこっちも」




周りの視線を、声を全く気にしていない東さんは可愛らしいワンピースを両手に私に合わせている。

ワンピースを持っている東さんも絵になるなぁなんて思っている時だった。




「やぁね。
それだったらこっちのワンピースのが似合うわよ。
本当にあんたってセンス無いわね!」

「お!それいいじゃねぇ________っ!!!?」





艶っぽい声と共にいきなり肩を引っ張られたかと思えば、右肩に柔らかい感触と、ふんわりと鼻を擽る香水。

そして私の目の前には最近雑誌で可愛いと思っていた新作のワンピースが合わせられていた。


いきなりの出来事に頭が追いつかない。
びっくりする中、まず視界に入った私の左肩を抱く女の人の手。
そしてゆっくりと柔らかい感触のある右肩を盗み見ると、膨よかな胸部がこれ見よがしに押し付けられている。


誰だろう……っ!?
この声とかこの香水とか、知り合いにいないよぉ!

恐る恐る顔を見上げると、とんでもない美人が私にくっ付いていた。




「!!?」




ぱちぱちと、瞬きをする大きな瞳。
長い睫毛、真っ赤な唇、黒髪黒目でとんでもない美人は私が良く知っている彼に瓜二つだった。






「東さんがふたり……っふぇ!!!?」

「乙女てめぇっ、着いてきやがったな!!?」






焦った形相の東さんに乙女と呼ばれたその人は、にんまりと笑っていた。

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バンビ(プロフ) - 真理さん» 現在更新のペースがかなりゆっくりになってしまっていますが、時間を見つけて更新をしていきますので、今後ともよろしくお願い致します。 (1月25日 23時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)
真理 - バンビさん» 続きまだですか? (1月24日 7時) (レス) id: e1f8464f5a (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - リコさん» ありがとうございます。今後も楽しみにして頂ける様に更新していきます。 (2021年7月18日 11時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)
リコ(プロフ) - 続きを楽しみにしてます! (2021年5月9日 6時) (レス) id: 8b5e530447 (このIDを非表示/違反報告)
バンビ(プロフ) - 紗衣さん» ありがとうございます。非常にゆっくりな更新になっていますが、楽しみにして頂ける様に頑張ります。 (2021年4月10日 0時) (レス) id: ff777945fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:バンビ | 作成日時:2020年9月4日 12時

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