【ツイステ】なにも、要りません。

【ひとりじめ】 ページ39

レオナ side



夢を見た



初めまして、レオナ様



あなたに最高の人生を。



懐かしい暖かい光

懐かしい暖かい声


触れたことの無い温もりを、あいつは持ってた



みんなが忌み嫌う俺のユニーク魔法

母と、あいつだけだった

褒めてくれたのは、拍手をしたのは



なぜ嫌うのです?
あなたの大切なものですよ

あなたは神に選ばれたのです


どれだけ使えない魔法でも

いつか使いこなさなきゃいけないんです



いつもあいつは1歩前を歩く。

俺を守るように

俺を必要としないように

俺を消すように


でも、たまらなく愛おしいのだ



私は貴方の為のアンドロイドです



誰もくれなかった温もり


あいつだけのもの

独り占めをする、子供の気分だった


NRCに入ってから

ホリデーにしか会えなくなった


俺がいない時は

母親のものだった


最初は寂しかった

けどいつか

あいつの存在を忘れるようになった


そんな時に来た手紙


王宮から来たということだけで判断した

この手紙は必要ないと


封筒ごと破り捨てようとした

けど、厚紙は思ったより固かった



お元気ですか?



中身を出した時に見えたそんな文字

綺麗な、機械的な

人間ではない字体



最近と言っても
一ヶ月前ですが


内部で故障をしてしまいました



あいつは簡単に無理をする

あいつは簡単に傷つく

アンドロイドというだけで

人間に嫌われてしまうのだ


俺の方が嫌われるべきだ

全てを砂に変える魔法


そんな俺より、あいつの方がかっこいい

あいつの方が美しい




初期化されてしまうようです

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