検索窓
今日:10 hit、昨日:7 hit、合計:25,376 hit

ページ9

それから少し時間が経って、パスタを食べ終わった。
しょっぴくん食べるの早いなぁ。
今しょっぴくんはトイレに行っている。…ここトイレあるのかな。
ぼーっと窓の外を見ながらコーヒーを飲み終わった後、しょっぴくんが戻ってきた。

「じゃ、行きましょ」
「うん」

私が席を立つと、しょっぴくんは私の手を握った。

「…?どうしたの?」
「別に何でもないです」

そのままお店を出ようとする。

「お会計は?」
「もうしましたよ」
「そうなんだ…えっ、嘘!何円だったっけ…」

トイレの時に払ってたのかな。
財布を取り出そうとしたが、止められた。

「こういうのは大体男が払うもんなんすから、払わせてください」
「えぇ…でもしょっぴくん、お金大丈夫なの?平気?」
「大丈夫っすよ」

しょっぴくんは少し眉を寄せて言った。
怒らせちゃったかな。…なんでだろう。
きっと、この疑問の答えが分からないから人付き合いが下手なんだろうなぁ。

「先輩に払わせる訳にはいきませんし」
「どうして?」

私が先輩なのに、後輩に払わせる訳にはいかないでしょ。

「…じゃあ言い方変えます。Aさんに払わせたくないんです。
良いとこ見せたいから」

しょっぴくんはそう言って、前を向いて歩き出した。

「そ、っか」

先輩、から名前呼びになったのには確かな意味があるんだろう。
何となく、分かってしまった気がして顔が火照った。

◯→←◯


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (80 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
113人がお気に入り
設定タグ:wrwrd! , wrwrd , shp   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:天の河 | 作成日時:2021年8月22日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。