検索窓
今日:7 hit、昨日:10 hit、合計:25,366 hit

ページ3

先輩になって6ヶ月くらいが経った。
しょっぴくんは上司にも同僚にも人気で、私の教えることは殆どなくなっていた。
そして、しょっぴくんの教育係である私に嫉妬する人も居た。
友達である同僚に羨ましがられているのに気づいて、私は酷く焦った。
友達を失いたくない。でも、しょっぴくんと距離を置くのは出来ない。
私の優先順位は圧倒的に友達で、それからしょっぴくんとの会話はみるみるうちに減っていった。
代わりに、友達としょっぴくんの会話が増えた。
友達の恋は応援したくて、私は友達としょっぴくんの会うタイミングが合うように頑張った。

「…先輩。何か…俺のこと避けてません?」
「へっ?いや、別にそんなことないけど…
しょっぴくんもう教えなくても大丈夫だし、そんな一緒に居る理由も無いと思うし…
あ、もうお昼だ。じゃあね」
「先輩は、俺と一緒に居る理由があれば、一緒に居てくれますか」

僅かに聞こえた声を聞かなかったことにして、私は食堂に向かった。

「おーA!ここ空いとるで」
「…はーい」

私に声をかけたのは、優秀な同僚のこねしまさんだった。
この人は何かと私に構い、そして何故か仕事をさせるのだ。残業してるのはこねしまさんと私だけなのに。
正直言って、私はこねしまさんが苦手だ。

「今日は弁当なん?」
「あ、いえ…今日は何か気分が向かなくて、サンドイッチ買ってきました」

会社に向かう途中で寄ってきたコンビニ。
袋からサンドイッチが三つ入ったあの美味しいやつを取り出す。
好きなんだよなぁ、これ。

「…お前、少食よなぁ」
「そんなこと無いですよ。別にこれでお腹いっぱいになる訳じゃないですし」
「いいや、そんだけで昼乗り切れるんやからそれはもう少食や」
「…そうですか」

こねしまさんとは価値観が合わない。
こねしまさんは顔面がとてもよろしいので人気があるのだが、何故私に連むのだろう。
友達が居なくなってしまうからやめて欲しい次第である。

こねしまさんが食べているのはカレーだった。私は中辛が好き。

「…なんかちゃうんよなぁ。なあ、そのサンドイッチ一口くれん?」
「えっ…なんで」
「ええからええから」

◯→←◯


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (80 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
113人がお気に入り
設定タグ:wrwrd! , wrwrd , shp   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:天の河 | 作成日時:2021年8月22日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。