[d!]紫煙の感覚を知っている。

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「今週末飲みに行くぞ〜。
行けない人は連絡しとけよ〜」

上司が言った。
上司の中でも良い地位を持っている人なので、私に拒否権は無いだろう。
思わずはぁ、と溜息が出てしまって、誰かに聞かれていないかと周りを見て、聞かれていなかったようでほっとした。

「先輩は行くんすか？」
「うん。拒否権無いだろうし」

しょっぴくんが聞いてきた。
しょっぴくんは優秀だから、行かなくても許されるかもしれない。…ああでも、新人の部類だから強制か。

「じゃあ俺も行きます」

しょっぴくんはいつもの真顔で言い切った。

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