捕らわれの姫� 悒哀薀侫．ぅ函� ページ26
私は姫。
難攻不落のグラファイトの城に捕らわれた姫。
若く美しく、心優しい姫。
そう、ありがちなゲームの設定のヒロイン。
だけど、私はゴールに置かれたお飾りに過ぎない。
みんなグラファイトを倒したいだけ。
このゲームをクリアしたいだけ。
それでも私はゲームキャラ。
どんな奴かもわからない勇者様が
いつかグラファイトを倒して私を救ってくれるのを
ずっとずっと待ってなきゃいけないの、、、。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
城のてっぺんの高い窓から、今日も私は下の草原をぼんやり眺める。
両手を縛り私の自由を奪うこの鎖と同じくらい、今日も気分は重くて冴えない。
A「今日は魔法使いみたいね」
毎日毎日、ゲームクリアしようとライドプレイヤー達が、グラファイトに挑んで来る。
それをもうずっと、飽き飽きするほど眺めてきた。
だから今日も同じ結末なのはわかってる。
魔法使いだろうと、勇者だろうと、小手先の技なんかじゃグラファイトは倒せない。
大きな爆煙が何度か上がり、グラファイトがライドプレイヤーをゲームオーバーにした音が耳に届いた。
その爆煙からグラファイトバグスターが勢いよく飛び出して来て、まっすぐこちらの窓へ向かって飛び、Aを捕らえている部屋へ入ってきた。
グラファイト「話にならない。雑魚キャラ同然のやつばかりだ」
グラファイトは鼻で笑うと人間態に戻り、ソファにどかっと腰を下ろした。
A「貴方の設定が強すぎるのよ」
グラファイト「俺が強いのは設定のせいではない。人間どもが弱すぎるのだ」
強く美しい瞳。
精悍な声。
凛とした視線。
グラファイトは敵キャラなのに、どうしてこんなに惹きつける力があるんだろう。
グラファイト「なかなかお前を俺から奪い返す奴はいない様だな」
私を貴方から奪い返す？
貴方は私をこの部屋に閉じ込めるという、ゲームの設定に従っているだけ。
別に私を欲しくて拐ってきた訳でもないのに。
ライドプレイヤー同様、私を欲しくて戦ってるわけじゃないくせに、、、、。
A「ねぇグラファイト」
グラファイト「何だ」
A「もしもこのまま誰も貴方を倒せなかったら、私をどうするの？」
グラファイトはその質問に答えず、じっと私の目を見た。
息を呑むほど、深い光の瞳。
口数の少ない貴方は、何を考えてるの？
貴方にとって私は何？
私は貴方を、、、。
終わり
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moon791(プロフ) - おお！久々に更新されていて嬉しいです。続きを楽しみにしております。 (2019年9月26日 5時) (
レス) id: 5e8cd81772 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - 花恋さん» この前、ツイッターでお写真見られました！元気そうで良かったです（≧∇≦） (2019年2月27日 5時) (レス) id: 526e5a9f3e (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - 大我の中の人…インスタには一応いますよ。投稿まだ一個ですけど(>_>) (2019年2月14日 16時) (レス) id: eb6c37d723 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - Hyuiさん» おかしなコメント、消えたみたいですね。ありがとうございます。 (2018年8月10日 6時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
Hyui(プロフ) - 零久さん» 幸恵さんだよね？こういう暴言やめなよ？ちゃんと消して (2018年8月4日 22時) (レス) id: d26fc2b26a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おおさきまいこ | 作成日時：2018年5月4日 4時
