リセット�そ�『黎斗』 ページ14
何も言わない黎斗から目をそらしAは俯いて顔を手で覆うと声を殺して泣いた。
黎斗「A、すまなかった。謝るよ」
椅子から立ち上がってAのそばまで歩き、震える肩に手を置くがそれを拒否する様にAは顔を横に振った。
そのまま椅子から立ち上がり、Aは黎斗から2、3歩後ずさりした。
A「聞きたいのは謝罪の言葉なんかじゃありません！」
黎斗「A、君には本当に悪い事をしたと思ってる」
A「違うんです！私を騙してたって言って！私を利用してただけだって！そうじゃないと私、、、いつまでも黎斗さんを、、、黎斗さんを好きなままで苦しいんです！」
黎斗「A、、」
Aの言葉に黎斗の胸の奥は押し潰されそうな苦しさを覚えた。泣きながら自分を見るAの腕を掴むとAは震えていた。
A「だから謝ってなんか欲しくないの。今更良い人になんかならないで！黎斗さんの事が嫌いなれるように、酷い言葉で私を突き放して欲しいの！」
黎斗「A、私は君を愛していた」
A「嘘よ、、もうこれ以上私の気持ちを傷付けることしないで！」
そう言って泣き崩れるAを思い切り抱きしめた。嘘じゃないと何度言っただろう。
自分のした事を考えれば信じて貰えるはずなどない事は分かっている。
こんな私でも君を愛していたんだと、抱いた腕の中で暴れるAに何度も言った。
泣き疲れて抵抗する力も無くなったAを抱きしめたままソファに座る。
そっとAの髪を撫でて頬寄せた。
あの日、全てを捨てた日。
もう二度と触れる事など無いと思っていたAの暖かさを胸に抱いて、心の奥にしまい込んでいた愛しい気持ちがまたふつふつと湧き上がるのを感じた。
黎斗「A、あの時の私は君と結婚などするつもりは無かった」
その言葉にまたハッと顔を上げたAを黎斗が真剣に見つめた。
黎斗「だが君を愛していたのは本当だ。だから私も君を想って苦しいんだ」
優しく微笑む今の黎斗に嘘など無い。その目を見てAも笑った。
A「こんなに自分勝手な人だとは知りませんでした」
黎斗「ああ、君には私の良い所しか見せてなかったからな」
A「本当はすっごく悪い人なんでしょう？」
黎斗「本当の私を知ったら君に愛想尽かされるから、また騙してやろうかな」
意地悪な笑いでAを抱き寄せ、そっと唇を重ねた。今度こそAを離さなくて良いように。
終
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moon791(プロフ) - おお！久々に更新されていて嬉しいです。続きを楽しみにしております。 (2019年9月26日 5時) (
レス) id: 5e8cd81772 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - 花恋さん» この前、ツイッターでお写真見られました！元気そうで良かったです（≧∇≦） (2019年2月27日 5時) (レス) id: 526e5a9f3e (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - 大我の中の人…インスタには一応いますよ。投稿まだ一個ですけど(>_>) (2019年2月14日 16時) (レス) id: eb6c37d723 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - Hyuiさん» おかしなコメント、消えたみたいですね。ありがとうございます。 (2018年8月10日 6時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
Hyui(プロフ) - 零久さん» 幸恵さんだよね？こういう暴言やめなよ？ちゃんと消して (2018年8月4日 22時) (レス) id: d26fc2b26a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おおさきまいこ | 作成日時：2018年5月4日 4時
