【イナズマイレブン】Hide and Seek【オリオンの刻印】 (ページ42)

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Dream story.039 ページ42

「買い物、ですか？」

「はい！稲森君、剛陣君、氷浦君にそれから朱月さんー。吹雪くんと風丸君と一緒に買いに行ってもらいますねー」

はい、と返事した後、私はあの5人の元へ駆け寄った。
理由はもちろん、あの人たちの治療だ。

「皆さん、立てますか？」

「うん。心配ありがとう！ Aこそ平気？さっき思い切りぶっ飛ばされてたけど」

「あはは、さほどそれなりには。でも、私は1回ですから明日人さん達の方がもっと危険ですよ……？治療してから買い物行きましょう！」

「うん、そうしよ……っ、あだだだだだ！？」

一体この恐ろしい状況で、どれだけぶつけられたのか、ユニフォームから覗く擦り傷や痣が全てを物語っていた。

不意に顔でかいていた汗を手首で拭って、明日人さんの腕を肩に回して体を持ち上げる。彼からの抵抗はなかった。

他の人たちも吹雪さんたちに抱えられて、その場を離れた。

……機械を見つめて悔しそうにする一星以外。

そんな彼を見かねた明日人さんは、足を止めてと私に行ったあと、振り返って一星に呼びかける。
一星から先に行ってください、という声が帰ってきた途端に。じゃあ行こっか、と笑顔を向けてくるそんな彼には、少しだけ不安を感じた。

マネージャー達によって明日人さん達が治療されている中、風丸さんに手を引かれてアルコールを含んだ綿玉に口元を拭かれる。

なんでなのか、突然のことだったために分からなかったが、顔から離れたそれをみれば、それは赤黒く染まっていた。