【イナズマイレブン】Hide and Seek【オリオンの刻印】 (ページ30)

今日:9 hit、昨日:10 hit、合計:117,539 hit

Dream story.028 ページ30

試合が終わり、スタジアムにあるイナズマジャパンの控え室にて1回戦突破を祝していたその間。

豪炎寺さんはアシスタントさんに、負傷した左膝の検査を受けていた。

どうやらアシスタントさん曰く、専門的に検査を受けないとなんとも言えないのだとか。

一星くんと円堂さんが付き添いに行くことになり、残った私達は合宿場のロビーで待機していた。

(やっぱり、私が早く気づいているべきだったんだ……。後ろで、ほとんどわかりきっていたのに)

「……部屋、先に戻ります。お疲れ様です！」

明日人さんを中心に、タブレット端末で得た今回の試合に関するデータを見る気になれなかった私は。

早くここから立ち去りたいの一心で、笑顔を貼り付けて一礼すると、エナメルバッグを右肩にかけてロビーから出ていった。

自室の扉に手をかけようとしたところ、帰ってきていたのか横からあの声がかかった。

「…あっ。Aさん！今日もお疲れ様！」

「おかえりなさい"一星くん"。ところで私、名前呼び許した覚えはないんだけど」

……ウザイ声。
早く目の前から消えてくれないかな。

試合の後半終盤辺りに出した"サークルジャッジ・ランス"が、フィールドの外にいるはずの君にも反応してたんだよ？

……あのペク・シウと同じような反応がさ。