【イナズマイレブン】Hide and Seek【オリオンの刻印】 (ページ13)

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Dream story.011 ページ13

「すまないな、朱月。手伝ってもらって」

「い、いいえ。弟を相手しているみたいで楽しかったです！」

そう笑いながら言うと、当の本人の体に矢印が刺さったのが見えた気がする。……うん、気の所為だ。

「フッ…弟か」

「せめて兄にして貰えたらよかったのにな」

「そこ気にしてるから蒸し返さないでくれぇ！」

いざ食堂に着くと、肩を叩かれ誰だろうと振り向けばそこには。
昨日一緒に風呂に入ったつくしさん達がいた。

「あ！つくしさんおはようございます！」

「おはよAちゃん！調子はどうかな？？」

「男の方に囲まれてだから少しだけ居づらく感じるかもなんておもってたけど……どうやら大丈夫そうね」

そういわれ、クラブチームの人達の面々を思い出す。

……正直言うと、私の所属していたチームも似たような環境だった。だけど、それは喉の奥に飲み込んで軽く笑い飛ばすことにした。

「ねぇ！朱月さん！」

名を呼ばれてそちらへ向くと、昨日チームが発表されるとき、円堂さんの隣に座っていた男の子が立っていた。

たしか、同じDFで選ばれていた気がする。
名前、なんだったっけ。

「坂野上、くんでしたっけ？」

「はい！とはいっても僕達同い年だし気楽に呼び合おうよ！」

「そ、そっか！じゃあよろしくね、昇くん！」

そう言って、差し出された手をとろうと手を出していたその時。

「僕も名前呼び、いいですか？」

昨日の夜にあったあの子＿＿＿＿一星充がそういったのだった。