【イナズマイレブン】Hide and Seek【オリオンの刻印】 (ページ2)

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Dream story.001 ページ2

「それじゃあお母さん、行ってきます」

「えぇ。気をつけてね」

お母さんに車で送ってもらった、このスタジアムで。
私のサッカープレイヤーとしての印を、新たに刻んでいこう。

──数日前。

普段通りに登下校しているときだった。
暑い日が、ようやく終わりに近づいていた10月の半頃。

右肩を叩かれて後ろを振り向けば、そこには顔をすっぽり覆い隠しているお面を被った、赤いカンフー服を来た1人の子供らしき姿。

(ここの生徒、じゃないよね。だってこんなに小さいんだし。)

軽く折った長袖の端を引っ張られ、何事かと思えば鈴の音を鳴らしながら遠くを指さした。

その先を見ると、サッカー部の練習場であるグラウンドの上に立つ、謎の男性がこちらを手招きしていらして。

軽く目を瞬きしていると、カラカラ、と手元の方からまた聞こえ、私達に1つ影が落ちてきた。

ハッとして顔を上げると、そこには先程までグラウンドにいたはずの先程の男性が立っていたのです。

驚きが勝っていたことにより、その場を動けないままで居ると、目の前の男性の口が小さく裂かれ──。

「どぉ〜もはじめまして！朱月Aさんですねぇ？」

「は、はいっ！？なんで知ってるんですか？！」

少したじろぎながら返事をすると、彼は閉じていた目を小さく開いてこう仰るのでした。

「少し、ワタクシ目に時間をいただいてもよろしいでしょうか？」