俺の嫁は集中力が凄い。 ページ37
バタンッ!
向「えぇ!?何!?」
Aちゃんの仕事部屋から不穏な音が聞こえて読んでた台本投げ置いて部屋に駆けつけた。
向「Aちゃん大丈夫!?」
『大丈夫…ちょっと酸欠と…水分不足…』
向「大丈夫ちゃうくない!?ちょっとりあえずリビング運ぶからゆっくり息してて!」
部屋の扉を開けたらすぐに目に入った倒れてるAちゃん。
チラッと見たら今日はやたら細かい作業が多かったようでだいたいの背景が見えた。
倒れてたAちゃんを抱き上げてリビングのソファに運んでから水を持ってきて渡す。
運ばれてる間ずっとゆっくりと呼吸をしてたからさっきよりは顔色がいい。
『はぁ…死ぬかと思ったw』
向「俺も死ぬかと思ったって…お願い息はしてwめめだって息はしてるで」
『してるつもりなんやけどね?どうしても細かい作業の時は集中するから…忘れちゃうw』
向「忘れんといて?息しな死ぬで」
『死なんかったけど…頭痛い』
向「何回目よ。息しなさいって」
『集中しすぎんようにTVもかけてるのになぁ…』
流石に倒れてたのは今回が初めてやけど、集中しすぎて息をするのも水を飲むのも忘れて没頭しては酸欠と水分不足、あと目の酷使で頭痛に襲われる事は割とある。
向「今日はもうやめときや」
『流石に今日はもう無理かなw頭割れる』
向「ちょっと寝ときw今日は俺作るから」
『ありがと〜…』
向「起きたときも頭痛治まってなかったらあんま食べれんよな?うどんにしとく?」
『やとありがたいw』
向「おっしゃ!美味しいうどん作ったるわ」
寝るなら寝室の方がいいかな思って運ぼうとしたら「ここがいい」とのことでブランケットだけ持ってきてソファに横になるAちゃんにかけた。
向「寝るんちゃうのw」
『眠くなったら寝るの。横になってるだけでもだいぶ楽やし』
向「そんな見られてたら作りづらいねんけどw」
『康二くんが作ってるとこはレアやもん。目に焼き付けます』
向「キャンプとかは俺が作ってるでしょう」
『今では家のキッチンはレアですよ』
向「Aちゃんが慣れるまで一緒に作ってたしなw」
料理がからっきしやったAちゃんと一緒に料理してたっけ。
俺と、俺のオカンから料理教わったAちゃんが作る料理はAちゃんの家の味じゃなくて俺の実家の味になってんな。
そういや料理習い中のときも集中しすぎて鍋を蒸したり火傷に気づかんと料理してたっけ。
向「はい、うどん」
『卵とじや。やったぁ』
集中力ありすぎるんも考えもんやなw
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作成日時:2023年10月12日 23時