俺の嫁は…。【雪橙】 (ページ19)

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俺の嫁は料理が苦手。ページ19

Aちゃんは食に興味がなくて小食。好んで口にするとなるとお菓子と食生活が破綻してたから勿論料理だってしてなかった。

向「ちょちょちょ！もうちょっと手丸めな切るで！？猫の手って言われた事ない！？」
『猫？…にゃー？』
向「可愛い事してる場合ちゃうのよ！指切ってない？大丈夫？」
『切ってないよw』

包丁の持ち方はいつ手を切ってもおかしくない持ち方。

『包丁って人生で5回も握った事ないんよねぇ』
向「嘘やん」
『本当。調理実習はママ達が「Aは危ないから火加減見といてな。あ、でもコンロ触ったらアカンで」って鍋が噴き出しそうになったら報告する係』
向「何その係」
『あ、あとは味見とお片づけ』
向「家で手伝いとか」
『ほら、私のお母さん自分のテンポ崩されたらパニックになってヒス起こす人やったから何回かした事あるけどほとんどない。包丁は危ないからって触らせてくれんかったなぁ』
向「逆にいつ包丁触ったん」
『調理実習の時に先生が見回ってくる時にママに持たされて握るだけ握った』
向「やってますアピールかいw」

向「んぶっ！辛！？」
『え？…ブッ…辛い…‥あ』
向「砂糖と塩間違えたオチ？」
『大さじと小さじ間違えたかも』
向「そら辛いわw」
『ごめ～ん…』
向「まぁ砂糖と塩を間違えんくなった分進歩してるやんw塩辛いとご飯進むで」
『塩分過多になるから無理せんで！？』
向「ちょっとずつ分けて食べれば大丈夫やって。いつもAちゃんがしてる食べ方やん…ちょっと違うかw」

過去に1回だけ砂糖と塩を間違えた事があったけど塩と砂糖の区別はできるようにその日になったけどまさか大さじと小さじ間違えるとは…。だいぶちゃうぞ？

こんな失敗を繰り返したAちゃん。今ではレシピは見ながらじゃないと無理やけど怪我なくまともに料理ができるようになってきた。

向「ん！んまい！」
『ホンマ？よかったぁ…これ舘様が簡単に作れるよってさっくん経由でレシピ送ってくれて』
向「舘さんレシピ！？」
『まさかの動画で送ってくれたからどこにいくら振り込んだらいいかわからんくて』
向「ファンへのコンテンツじゃないから振り込まんくてええのよ」

Aちゃんがすの担って事は知らんって程やのに面白がってこうゆう事するねんから…。
もし自分がファンって事をメンバー全員が最初っから知ってるって知ったらAちゃん恥ずかしがって引きこもって会わんくなっても俺は知らんからな。