【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ7)

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107話ページ7

｢背中をついたら即退場、ルールはそれだけです｣

面倒だったので、Aはそれだけ言ってその場にいる海兵たちを見回す

｢全員で、かかってきてくださいね｣

そう言うと彼らは抗議の声を上げながら皆で一斉にAに飛びかかる

｢舐めてもらっちゃ困るぜ！｣

｢俺たちだってこう見えても結構強いんだからな｣

しかしその瞬間ピタリと海兵たちの動きが止まった

Aが弱めの覇王色の覇気を使ったのだ

この1年半、刀を使えこなせるようになったことに加え、Aは覇王色の覇気のコントロールが以前より精密になっていた

そのため以前の会議の時や、自分に嫌味を言う中将たちと話す時はいつも若干の覇王色で威圧していたこともあったほどだ

海兵たちが少しだけ足を竦ませるのを見逃さずにAは容赦なく彼らに飛びかかる

そこから先は一瞬だった

｢終わりですか｣

Aが言うのと同時に、強そうではないと始めに言った海兵は頭を下げ、それを筆頭に海兵たちが急に態度を改めた

｢舐めた真似してさーせんでした！！！｣

｢わかったならいいです｣

その様子を後ろから見ていたスモーカーはため息つき、たしぎは目を輝かせる

そしてヴェルゴは一言も発することなく、ただただAの方をじっと見つめていた

その日からAは、G5にすっかり馴染んだ

スモーカーは仕事の振り分けを上手くやってくれたし、たしぎも色々と話を聞かせてくれた

G5の悪い噂はたくさん聞いていたが、海兵たちは根はいい人ばかりで、例の訓練場での一件以来舐めた態度もとらなくなった