【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ35)

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135話ページ35

｢つーかA中将、なんで最近いなくなったんすか？｣

少し場が落ち着いてきたところで海兵の1人が聞くと、Aは少し悩んでからゆっくりと話した

｢……海軍を、辞めようかと思いまして
1人で少しこの辺りを放浪していました｣

本当のことを言うのは自分のプライドが許せなくて、つい嘘をついたが、海軍を辞めようと思っていたのは本当だ

海兵たちはこれでもかというくらい騒いでいたがたしぎだけは寂しそうにAの方を見ていた

たしぎとスモーカーは本当のことを知っているが、わざわざ言うことはしないだろう

｢それに、いい加減記憶も戻したいので｣

付け加えるように言ったが、これはヴェルゴとの会話でAは既に決めていた

｢いいですか？｣

Aがローの方を向くと、ローは少しだけ笑った

｢俺は構わねぇが、後は同盟相手の麦わら屋に聞け｣

｢…？｣

Aはまだルフィとローの同盟についてはよく知らないが、ルフィは満面の笑みを浮かべて頷いた

｢俺はもちろんいいぞ！！｣

｢ありがとうございます｣

Aも笑顔になったところで改めてスープを飲んだが、また海兵たちの方が騒がしくなる

皆、薄々気がついていながらも、毒ガスや、シーザーのこともあって聞けていなかったがAが海賊たちと関わりがあることを受け入れられないようだった

｢おいおいおいおい俺らのA中将が海軍辞める上に海賊の船に乗るのかよ！！｣

｢まだ何一つとして信じられねぇ！｣

｢せっかくまた会えたと思ったのによー！｣

そんなふうに泣き言を言ってくれるとは思ってもなかったので、Aはありがたく受け取る

｢彼らは確かに海賊ですが…友達、なので｣

Aが言うと、ルフィはそうだよな！と言って海兵たちはまた嘆く

改めて思い返すと、G5ではずいぶんと楽しく過ごせたが、自分のことを知りたいという欲の方が上だった

これからのことは、また記憶を思い出してから考えようと決めて、今はこの場を楽しんだ

モチャ、それ以外の子供たちからもお礼を言われながら少し離れた場所にいるローとスモーカーのところまで歩いた

｢スモーカーさん、これお返ししますね｣

先程受け取ったコートをスモーカーに返してAは海賊と海軍の境界線の真上に座る

｢海軍を辞めるのはいいが、辞表はお前の方から言ってくれよな｣

スモーカーが言うと、Aは機嫌良く笑った

｢サカズキさんには自分から連絡するので大丈夫ですよ｣