【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ33)

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133話ページ33

｢A！！｣

ロビンとチョッパー、そしてナミがAの元に駆け寄ると、海兵たちもまた騒がしくなる

｢A中将～～！腹がやべぇことになってんぞ！｣

｢だから無理すんなって言ったじゃねぇかよー！！｣

皆が騒ぐ中、ロビンが能力でAの身体を支えチョッパーが止血剤を出した

｢ごめんな、A
今血だけでも止めるから、｣

Aは無言で頷くとモチャが不安げにAの顔を覗いた

｢お姉ちゃんに助けてもらわなかったら、私、キャンディー守れなかったよ、ありがとう…！！｣

｢そうだぞA、俺がしっかりしなきゃいけなかったのに…！モチャのこと守ってくれて、本当にありがとうな｣

チョッパーもAにそう声をかけながら傷口に注射を刺す

幸いなことに、傷口が開いてからすぐの対処だったため、命の危険にまでは及ばなかった

チョッパーとロビンでAの腹に包帯を巻く

そしてちょうどその頃、子供たち全員に鎮静剤が打ち終わったようだった

｢Aちゃんは俺が運ぼう｣

サンジがそう言って先程と同じように優しくAを抱き上げる

そして麦わらの一味を先頭に、子供たちの集団が走り出した時、大きな音が鳴って1度天井が宙に浮いた

またガスが侵入し始め、途中でゾロとたしぎと合流しながらようやくR棟へと辿り着く

ルフィとロー、スモーカーも合わさっておそらく全員が揃った

SADを運ぶためのトロッコで全員一気に脱出すると説明して、子供たちから順にトロッコに乗り始める

Aもサンジに下ろしてもらい、トロッコの奥に座った

すると、ルフィが衣服を血で汚したAを目ざとく見つける

｢A！！大丈夫かお前！また無理したのか！？｣

｢またって…｣

Aが弱々しい声を出すとルフィは怒ったように言った

｢檻の中の時も、なんでお前そんな無理ばっかするんだよー！｣

｢言ってやれ麦わらーー！｣

海兵たちがそう野次を飛ばしたところでスモーカーも頂上戦争のことを思い出しながら言った

｢お前のその癖はもう治んねぇな｣

今度はローがAの頬を掴む

｢俺は傷口を絶対に開くなと言ったよな？！｣

｢でも、ローが治してくれますよね？｣

｢治すけどだ！！｣

ローが不機嫌そうに言うと、子供たちがAを庇う

｢お姉ちゃんは僕たちのこと守ろうとしてくれたって聞いたよ！｣

｢モチャのことも私たちのことも助けてくれたんだ！｣

さすがに子供相手には何も言わず、ローはAに背を向けた

｢…話は後だ｣