【ONE PIECE】またいつかお会いしましょう (ページ32)

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132話ページ32

Aの方が先に出たのもあって、子供たちを止めようとする麦わらの一味に早く辿り着いた

子供たちはキャンディーを求めて暴走している

やはり、子供たちの精神では欲を抑えきれないのだろう

｢この子供たちを止めればいいんですか？｣

チョッパーを抱えたロビンに聞くと、先にチョッパーが返した

｢モチャっていう子が、1人でキャンディーを運んでるんだ、それを手伝ってくれ！｣

｢了解、お先に失礼します｣

Aは言うが早いが剃を使って一瞬でキャンディーを持っているモチャの元に辿り着く

モチャの周りにはキャンディーを奪おうとする子供たちが鉄パイプで攻撃をしようとしており、間に合ったAはその攻撃を足で受け止めた

｢そのキャンディー、しっかり守っててください
あなたのことは、私が守ります｣

Aが声をかけるとモチャはギュッとキャンディーを抱きしめる

｢お姉ちゃん、ありがとう…！｣

敵ではない、だからこそ此方からの攻撃はできないが、子供たちは凶暴化した身体で容赦なくモチャを狙った

キャンディーを持ったままのモチャを四方八方から襲いかかる子供たちからAが守るが、埒が明かない

そしてAが1番恐れていたことが起こる

｢お姉ちゃん！？ねぇ、大丈夫、｣

｢A、傷が…！｣

チョッパーがAの方を見て叫ぶ

傷口が、完全に開いてしまったのだ

溢れ出す血を手でなんとか押さえるが止まらない

｢大丈夫｣

モチャには反射的に大丈夫と返したが大丈夫ではない、Aは奥の手だと、最後の力で微弱な覇王色の覇気を放った

｢……！？｣

数人気絶させてしまったが、ほとんどの子供たちは、背筋が凍った程度だろう

かなり緻密なコントールのおかげで上手く彼らの意識をキャンディーから逸らした

｢なんだ今の…？子供たちが急に…｣

チョッパーがそう言ったところで、少し遅れてきたサンジの率いる海兵たちが現れる

｢暴力はなしだぞ野郎共ーーー！多勢には多勢だーー！｣

｢A中将の覇気で大人しくなっているうちにやるぞ！｣

海兵たちは一気に子供たちを抑えていき、チョッパーと海軍の医療班が鎮静剤を打っていく

Aの覇気のおかげもあって、スムーズに事は運んだため、モチャは急に大人しくなった子供たちより、目の前で血を流すAに気を取られた

｢お姉ちゃん！血がたくさんでてるよ、誰か、｣

その声で皆が子供たちを押さえつつ、Aの方を見た