アモーレ、たまごたち！

〃 ページ3

「どうした！」

少し嗄れた高くて大きい声が響く。ウワッ！これもしかしてもしかしなくても七松小平太でゎ……？あまりに驚きすぎて小文字厨になっちゃうょ……。
ちなみに私の目の前にいたのは立花仙蔵でした。怖……怖すぎ……

天女って読んでたってことはこれは忍たまの二次創作夢小説の鉄板ネタ「天女」だな！嫌われから始まる純愛逆ハーレムストーリーだな！？

「無理ィ°……」

逆ハーレムとか無理すぎる……俺のいない所でやってどうぞ……。

「天女様がいきなり倒れたんだが……」

「え！？だ、大丈夫ですか！？」

え？置鮎の声が聞こえる……死のうかな……あ、もう多分死んどる……。え？これもしかしなくても六年生そろいぶみじゃ＿＿＿！

「死んだふりでもしてんじゃないのか」

「俺たちは熊か！」

「文次郎の目の下にあるのは……隈だ……」

「違う長次そうじゃない」

え？

「ｷﾞｬ」

「天女様が半角カタカナの悲鳴あげて震え始めたんだけど！！！」

恐らく善法寺伊作である少年よ、状況説明ありがとう。とても助かります。いや当たり前だろうが！目の前にイケメンが六人もいる図、怖すぎるだろうが！文次郎とか長次とか聞こえてきたもうこれ普通に忍たまの世界じゃん！

「ま、まぁいい。天女様、さあ……お手をどうぞ？忍術学園に向かいま」

「無理です」

「私の言葉を遮るのはそろそろやめていただきたい……！！」

青筋が見える。見てないけど。

「死ぬので無理です……」

「！！……殺しませんよ、学園長の許可なしで人を殺めることなんてしません」

「違う……貴方たちの存在が凶器……そこにいるだけで死ぬ……」

「それはちょっとわからん」

わからなくていいです(諦め)
面倒くさいな！と小平太が笑う声が聞こえた。アァ〜！笑顔で偉＿＿＿

「えっ体浮いた」

「このまま運ぶぞ！いけいけどんどーん！」

「あああああああリアルいけどんありがとうでもちょっと酔うｫｴｯ」

目を開けてないのであれなんですけど多分これ俵かつぎで全力疾走されてるな？すっごい揺れる。地元の私鉄もびっくりのガタガタ具合。死ぬ。

「小平太！！天女様酔ってる！酔ってるよ！」

「細かいことは気にするな伊作！このまま学園まで行くぞーー！」

＿＿＿生きたままたどり着けるんだろうか、これ。

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