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「救助」 ページ7

それから1週間ほど、キッドの予告は届かず平穏な暮らしが再開した。

お話が出来ないのは寂しいけど、顔に出すわけにはいかないので頑張って笑顔を貼り付ける。みんなが好きなAはこれ。いつも笑顔の優しい人。

菜摘が今日友達と帰ると言うので、私もクラスメイトと帰っていた。

クラスメイトの会話にはついていけない。アイドルとか……私は無知すぎる。

「あっ、Aちゃん前……!」

「えっ」

俯いていたせいで気が付かなかったらしい、前の歩行者信号は赤色に染っていた。私は急停止なんか出来ない。

どうしよ、死ぬかも。

諦めかけたそのとき、グンッと腕を引かれる。

体が後ろに傾くと、ポスンと何かにぶつかった。

「おい!ちゃんと前見て歩け!危ねぇだろうが!」

明るい少年のような声が上から降ってきた。上を向くと、少々幼い少年の顔。心配そうに顔を歪めて私の顔を覗き込んでいる。

「あっ……すみません……」

見知らぬ男の人に助けてもらったという罪悪感と急に怒られて怯んでしまって声が小さくなってしまった。

「こら快斗!その子怖がってるじゃない!なんでいきなり怒るのよ!」

「あ、悪ィ……!!咄嗟だったからつい……腕痛くなかったか?」

「あ、はい……危ないところを助けてくださってありがとうございます……!」

よく見たら先日すれ違った仲良さげな男女だった。制服……江古田かな。

「Aちゃんっ、大丈夫?」

クラスメイトが心配そうに駆け寄ってくる。大丈夫大丈夫、助けてもらったからと平然と言ってあげる。そうすれば向こうは安心してくれるから。



______本当は今でも心臓がバクバクして恥ずかしさで泣きそうだけど。

「似ていて」→←「うそつき」



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乃花おむ子(プロフ) - 白。さん» ありがとうございます!これからも気が向いた時にちまちま続編というか、後日談の「Secret Lover」更新していきますのでよろしくお願いします!レス返すの遅くなってしまいすみませんでした〜! (2020年2月19日 19時) (レス) id: 6c075283b8 (このIDを非表示/違反報告)
白。 - コナン知ってて、まじ快知ってて、あんスタまで知ってるとは…。作者さんとはお友達になれそうです!偶然見つけた作品なのですが、良いのに当たりました。他の作品も楽しみにしてますね。ささやかに応援します。 (2019年5月7日 20時) (レス) id: 0235a92526 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:乃花おむ子 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Omutarosan1/  
作成日時:2019年4月13日 20時

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