「病むって」 ページ16
その日の学校。
授業に身が入らなかった。
それはクラスメイトも同じようで、皆ソワソワしていたりざわついていたりで先生に怒られっぱなしの1日だった。
正直怒られてばかりだとやる気を無くすし気が可笑しくなるかと思った。
せめて授業中くらいは静かにして欲しかった。
休み時間の都度クラスメイトから話しかけられた私は適当に話を流していたが、正直言って
「そうだよね!どうしちゃったんだろう、
気になって昨日なかなか寝付けなかったよー!」
と相手の肩でも掴んで話したいところだったがキャラ的にアウトなのでやめておいた。
社会集団の中でやっていくには " 良いキャラ " を保っていくのが一番大事だから。
それ出来なくなったら私は社会的に死すと思っているから。
「あ」
そんなことを学校で思っていた帰り道、例の男女を見つけた。
……と、ここで私はある失敗に気づく。
ここ最近会えなかったから油断してお礼の品を何も用意してこなかったのだ。
「うぇえ……どうしよう……今度でいいかな……」
1人でよかった。独り言を吐いても誰も気にとめないから。
こんなん聞かれてたら「あの人のこと好きなの!?」だのなんだのとくだらないことを女子達に聞かれて質問攻めで精神的に死す。
______そんなことよりも、だ。
「次は来てくれる……よね……きっと」
捕まった情報もないし無事なはずだ。多分。
「勿論。」
私の知らないところで、私の知る人物がそう呟いたのに、私は全く気が付かなかった。
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乃花おむ子(プロフ) - 白。さん» ありがとうございます!これからも気が向いた時にちまちま続編というか、後日談の「Secret Lover」更新していきますのでよろしくお願いします!レス返すの遅くなってしまいすみませんでした〜! (2020年2月19日 19時) (レス) id: 6c075283b8 (このIDを非表示/違反報告)
白。 - コナン知ってて、まじ快知ってて、あんスタまで知ってるとは…。作者さんとはお友達になれそうです!偶然見つけた作品なのですが、良いのに当たりました。他の作品も楽しみにしてますね。ささやかに応援します。 (2019年5月7日 20時) (レス) id: 0235a92526 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:乃花おむ子 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Omutarosan1/
作成日時:2019年4月13日 20時