やましょーさんとストーカー ページ32
『やましょーさあああああん!』
彰:「…ナニ」
やましょーさんおこだよぉ…激おこだよ…。
取り敢えずスライディング土下座する。
『ほんっとーにすみません!』
彰:「…もういいから。ほら、さっきのやつもつけてきてるよ」
やましょーさんは木の陰から歩道を指差す。そこには肩を上下に動かす彼奴がいた。何なんだよ陸上部だったんかワレ。何でついてきてんだよ。
彰:「バレてないから、早くここから抜けて行こ」
やましょーさんは俺の手をとって木を掻い潜っていく。ここは危ないが、家に直行できる数少ない近道である。この道は家に住んでいるメンバーしか知らない。危ないからね。
且つ、この道は狭いから体が小さい俺とやましょーさんには適材適所という…。まあ龍ちゃんが通ったら間違いなく木々が折れるね()
彰:「ふぅ…。やっと着いた」
『長かった…』
何時間もかけて帰ってきたような疲労感が俺たちを襲う。まだ1時間もたっていないのに。
彰:「まあ、これからはここの道通るってことで」
『そっすね…。あんま通りたくないっすけど』
何にせよこの道を通らなければ間違いなくストーカーの餌食になる。
でもこの道、虫がいっぱいいる。
コワイ。
彰:「そんな事言ってられないんだから。ほら、家入ろ」
そう言ってやましょーさんは俺の手を引っ張って入り口に向かう。
『あの、手…』
その声は、強風に掻き消された。
.
彰:「ただいま」
陣:「お、おかえり。大丈夫やったか?」
『大丈夫なわけないじゃないですかあああ』
家に入るなり上着も脱がずにソファに寝そべる。疲れが一気にのしかかってきた感覚に襲われる。重い。
『やっぱずっと大阪住もうかな』
樹:「え、ダメ」
大阪に住もう、とか言えば樹さんに止められるし
『もう理由をつけて休んでしまおうかな』
龍:「サボりはダメだよ?」
歌を歌えば龍ちゃんに怒られる。
『車で送り迎えしてもらおう』
「「「「「「最初からそうしろや」」」」」」
明日からマネージャーさんに送り迎えしてもらうことにします。つっても後3日間しかないけどね。
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雑多おむらいすVII(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございます! そう言っていただけて嬉しいです! これからも頑張りたいと思いますので、宜しくお願い致します! (2019年11月16日 21時) (レス) id: 368f6167fa (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - 作品初めて読みました!最初から最後まで読みましたが続きが気になります。楽しみにしてますね! (2019年11月16日 10時) (レス) id: ac04f3e538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雑多おむらいす | 作成日時:2019年11月6日 23時