知らないメールと優しい人 ページ29
『ッ何だよこれ…!』
目が覚め、いつものようにスマホの画面を開いてメールをチェックする。そこには
「みつけたよ」
と、書かれていた。匿名のメッセージ。何故か知られている個人の連絡先。体が震えてその場に立っていられず、椅子に座る。
ピコン
また連絡が来る。恐る恐る画面を見ると
「今日、また会おうね」
とだけ書いてあった。
どこから送ってやがる…!
龍:「A〜、起きてる…って、どうした!?」
椅子に座り、顔が真っ青な俺に、部屋に入ってきた龍ちゃんはとても驚いたようで。
龍:「具合悪い? なんかあったの?」
俺の目の前でしゃがみ、顔を覗き込んでそういった。
『俺…知らない人から着けられてる…っぽい』
龍:「…どういうこと?」
頭にハテナマークを浮かべる龍ちゃんに、昨日届いたであろうメッセージの画面を見せる。
龍:「…警察行こうか」
『ッメンバーに迷惑かけるようなことはできない!…から』
龍:「それでAにもっとひどい事が起きたら、それこそメンバーに迷惑がかかっちゃうんだよ?」
そう言われて考える。
どっちが良いんだろう…。
『…俺が、この家から暫く離れれば…』
龍:「ッそれは」
『それなら、メンバーに危害が及ぶこともない。俺がいないと知ったこいつも諦めるかもしれない』
龍:「だからって、何処行くんだよ…」
『前言った人の家。大阪だけど…』
そう言ってセキさんにメッセージを送る。
Aセキさん、急なお願いなんですけど…
A1ヶ月ぐらい泊めてもらえませんかね…?
すぐに返事は返ってきた。
セキさんいーよ
セキさん週末に来るんだったら、休み取ってるから駅まで迎え行くけど
Aじゃあ、週末に行きます!
『寝床確保。今週末には大阪行くから…』
龍:「…そっか。まあ、落ち着いたら戻ってくるんでしょ?」
『絶対戻ってくる。連絡先変えるから、そうなったらまた送る』
龍:「待ってる。絶対、だよ」
『ん、絶対、な』
眉毛を下げつつも笑顔を見せる龍ちゃんに、俺も笑顔を返す。
『後でメンバーには伝えるから。今日一緒に行こうな』
龍:「うん!」
癒し(
.
.
『…って事なんで、俺暫くいません』
「「「「「「「…っはぁ!!?!!?!??!?」」」」」」」
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雑多おむらいすVII(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございます! そう言っていただけて嬉しいです! これからも頑張りたいと思いますので、宜しくお願い致します! (2019年11月16日 21時) (レス) id: 368f6167fa (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - 作品初めて読みました!最初から最後まで読みましたが続きが気になります。楽しみにしてますね! (2019年11月16日 10時) (レス) id: ac04f3e538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雑多おむらいす | 作成日時:2019年11月6日 23時