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『ちょちょ、危ないから!』
龍:「出て行かれたらどうしようかと思った…」
そう言って俺を下ろした。最年少なりに色々考えてくれてたんだなぁ、と思うと、色々こみ上げてくるものがある。
龍:「…Aは、俺が止めなかったら向こう行こうとしてたの?」
『うん。大阪から通おうと思ってた』
そう言うと、凄く吃驚した顔でこっちを見る。
龍:「大阪どんだけ離れてるの? お金…」
『俺もそう思った』
そう言って2人で笑う。
心から笑えたの、久しぶりかもしれない。
肩の荷が、スッと降りた気がした。
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あのあと、家に帰ってきた陣さん始め、俺と対立関係にあったメンバーさんが土下座する勢いで謝ってくれた。
『…俺の方こそ、すみませんでした』
そう言うと、すごく満足したような顔でこちらを見る健太さん。…何でもお見通しってわけだな。
壱:「ま、Aが出て行くのも防げたし、よしってことで良いんじゃない?」
翔:「そうですねぇ、一件落着ってことで」
そう言ってオヒョヒョヒョ、と笑う翔平さん。
いつものらんぺだなぁ…。
また、この場に戻ってこれて、良かった。
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…そう言えば、セキさんから連絡返ってきてないなぁ。ま、そのうち来るだろうけど。
セキさん和解したんだ 笑
セキさんまあ、またなんかあったら連絡しろよ
エスパーか。
エスパーなのかセキさん。
…てか、何で和解したって知ってるんだろう?
セキさんうちに来るのって、メンバーさんと何かあったときぐらいじゃん?
…一生セキさんの悪口言わない事にしよう。
全部見透かされる。
龍:「…さっきの人?」
龍ちゃんが後ろからいった。
『あぁ、うん。なーんか、全部見透かされてたみたいでさ』
そう言って笑う。
龍:「…その人って、Aのなに?」
『えっ? 何って…母さんとか?笑』
笑って誤魔化したけど、龍ちゃんは真面目な顔で。
なんでそんな事聞くんだろう…。
龍:「ふーん…」
『って、興味ないなら聞くなや』
真面目な顔してた割りには全然平気な感じで返事する龍ちゃん。さっきのあの顔はなんだったんだ…マジで。
『セキさんはらんぺになる前から俺の事知ってくれてたからなぁ…』
セキさんは俺の第三の母さん。決定。
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雑多おむらいすVII(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございます! そう言っていただけて嬉しいです! これからも頑張りたいと思いますので、宜しくお願い致します! (2019年11月16日 21時) (レス) id: 368f6167fa (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - 作品初めて読みました!最初から最後まで読みましたが続きが気になります。楽しみにしてますね! (2019年11月16日 10時) (レス) id: ac04f3e538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雑多おむらいす | 作成日時:2019年11月6日 23時