写真集 ページ13
僕、登坂Aは、1st写真集を出させて貰うことになりました。
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まだメンバーには言ってないけど、このまま写真集が出るまで内緒にしておこうと思う。その方が、みんなの反応も面白いと思う。
今日は海での撮影。俺がカメラマンさんにお願いして海で撮らせて貰うことになった。流石に今の気温で海には入れないから、浜辺を歩いてたり、少しだけ裸足で水に入ってみたりという感じで撮ることにした。
『やっぱ寒いですね…』
完全なる私服で撮らせて貰うことにしていたのである程度の厚着はしてきたものの、海の近くは風が冷たい。何故この時期なのかと問われたならば、俺がこの時期が好きだと答えておこうぞ。
カ:「じゃあ撮っていきましょう」
カメラマンさんの合図でスタートする。先ずは浜辺を歩いているところから。太陽の光にさらされて少し光を帯びている砂は、撮る位置が変わると幻想的に見えてくる。冬の初めということもあり、空気が澄んでいるようで。
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カ:「…はい、オッケーです。次は、少し寒いですけど水に足をつけてみてください」
『はい』
靴と靴下を脱ぎ、砂浜に足を下ろす。砂は太陽によってほんの少し暖かい。だが、それを冷やすかのような冷たい風。入れるのを少し戸惑ってしまう。
…1、2の3で入ろう。
1、2の…
『ッあ〜!!!! めっっっちゃ冷たいんですけど!?!!?』
カ:「我慢してくださいね〜、直ぐ終わりますから」
天使のような笑顔で微笑む悪魔(カメラマン)に言われ、耐える。履いていたガウチョ(?)の様なパンツをたくし上げ、少しジャバジャバと歩いてみる。
小さい時に家族で来たことを思い出し、懐かしさがこみ上げる。
カ:「はい、オッケーです。タオルどうぞ」
『あああぁありがとうございますぅぅ』
寒くて震えている俺にタオルを渡してくれるカメラマンさん。足を拭き、また靴を履いた。
取り敢えず今日の撮影は終了。
『ありがとうございました。また次もよろしくお願いします』
カ:「こちらこそ、ありがとうございました。次回はAさんの好きな所で撮りましょう」
カメラマンさんに感謝を伝え、車に乗り込む。ここの浜辺は割と遠いところにある為、メンバーもそうそう来ないだろう。バレてなければ良いのだが…。
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雑多おむらいすVII(プロフ) - YUKARI♪さん» ありがとうございます! そう言っていただけて嬉しいです! これからも頑張りたいと思いますので、宜しくお願い致します! (2019年11月16日 21時) (レス) id: 368f6167fa (このIDを非表示/違反報告)
YUKARI♪ - 作品初めて読みました!最初から最後まで読みましたが続きが気になります。楽しみにしてますね! (2019年11月16日 10時) (レス) id: ac04f3e538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雑多おむらいす | 作成日時:2019年11月6日 23時