#21:君がずっと… ページ23
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A「オリバーッ!!ねぇ!オリバーってば!」
あの後、一言も喋らず私の腕を引くオリバー
すっかり人通りのないところまで来ていた私達。
私の腕を掴むその手には力が込められている
A「痛っ…」
グイッと引っ張られた時に腕に痛みが走った。
オリバー「!ご、ごめん…」
ハッとしたように手を離したオリバー。
腕は掴まれていた所だけ少し赤くなっていた。
それを見たオリバーは申し訳なさそうに眉を下げた。
A「え、えっと…」
オリバー「ごめん!!」
A「!」
オリバー「俺…Aが幸せならそれでいいって思ってた。
Aが好きな奴と付き合うなら俺はそれを応援しようって。
だから、Aとは兄妹みたいな関係でいようって…」
それって………
オリバー「でも、やっぱりダメだった…
さっきマーカスとAが一緒にいるの見たら
何か頭に血登ってさ…イライラして…
気付いたらAの事無理やり引っ張って…」
それまで俯いていたオリバーが
視線をAに向けた…
オリバー「A…俺、…!?
A!?何で……泣いて…」
慌ててオリバーが私に近づき涙を拭う。
オリバー「ご、ごめん…泣かせるつもりは」
A「違うのッ!!」
オリバーは気づいてない。
私がオリバーを好きな事を…
オリバー「!?」
ギュッとオリバーに抱きつく。
A「私、今までオリバーの事兄妹なんて思ったこと無いよ。
だって…私にとってオリバーは特別で……
子供の頃からずっと…ッ…」
『好きだった。』
その言葉は重ねられたオリバーの唇で遮られた。
A「ーーッ!!」
そして唇がそっと離されると
オリバーは私の目を見て微笑んだ。
オリバー「Aの事が好きです。
俺と、付き合ってください。」
答えはもちろん、
A「はいッ!!!」
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作者名:雪華... | 作成日時:2015年4月1日 20時