シスコン ページ44
「いやぁ、今日はどうもありがとう。ごめんね、荷物持たせちゃって…」
真緒(俺の時はこんな労いの言葉かけないのに！？)
ジュン「いえいえ……さすがにこんな大荷物女性に持たせらんねぇすし」
茨(これだけの物を買ってもそこまでの値段にならなかった……どういうことですかねぇ)
「…おーい、茨〜？どうかした？」
茨 ハッ「いえいえ！なんでもありませんよ…！！それでは…！ジュン、帰りますよ」
ジュン「うぃ〜っす。失礼します」ペコッ
「うん、本当にありがとね。またいつか……♪」
真緒「…お！付けてくれてるんだな〜！！俺たちがあげたネックレス」
「もちろん。宝物だよ……♪…ねぇ、ま〜くん」
真緒「ん？」
「………どうしてま〜くんは、私たちを見捨てずに側にいてくれるの？」
吸血鬼なのに
真緒「……俺も、お前らがいないと…ありのままの自分でいられなかったと思うから」
「…え？」
真緒「俺は、優しくされたいから…頼られるように、ハブられないように、良い子にしてた。いつも、一位は誰かに譲ってた」
…そんなの、私だってそうよ
周りに…人間に溶け込むのに必死だった
真緒「でも、Aや凛月はありのままの俺を受け入れてくれた。優しくしてくれた…それが嬉しくて。俺だってお前らが隣にいないのは嫌なんだ」
「ま〜くん……」
真緒「………ずっと、俺はお前のことがっ」
凛月 ガチャッ「あ、A、ま〜くん。お帰り〜」
「！りっちゃん。起きたんだ？見て〜いっぱい買っちゃったよ。っあ、ごめん！ま〜くん…何？」
真緒「………ナンデモナイ」チラッ
凛月 ニコニコ「ふふ」
真緒(絶対確信犯だよな〜……シスコンめ)
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作者名：Kananan | 作成日時：2018年3月7日 7時
