118 ページ22
『零、なんか変わった…?』
零「そんなか?」
『今まで見た中で、一番零らしくない。』
髪も少し伸びていて、髭なんて伸びていて、もはや無精髭レベル。
零「ここ1週間、そんなこと気にしてなかった。あっ、そういえば風見に誰ですかって聞かれたな。」
『ほら、それくらい違うの。手入れしてきて。風見さんでも誰か聞くって事は、子供達なんて、知らないおじさんが来たって喚くよ』
零「おじさんって…まだ29歳」
『子供達にとってはおじさんよ。』
零「これでもポアロのお兄ちゃんって呼ばれてるんだ。」
『はいはい、じゃあお兄さんね。とにかくその髭だけ剃ったら?』
零「……そうする」
渋々って感じで、洗面台に向かっていった。
しばらくして、戻ってくると何かすごくしょんぼりした様子で帰ってきた。
『どうしたの?』
零「……鏡見たら、知らないおじさん立ってると思ったら、自分だった…」
『ドンマイ。』
零「昼間帰ってきたら、子供達に逃げられてたと思う。」
『私だけでよかったね。』
零「出来れば、穂花にも見られたくなかった…」
『これから気をつければいいだけよ。それにそんな姿見ても、幻滅しないし。』
そう言うと、彼に笑顔が戻る。
零「そんなこと言ってくれるの、穂花だけだ。」
『本当?零目的に来るポアロの人達だって、そう言いそうだけど。』
零「その人たちは俺が好きなんじゃない。安室透が好きなんだ。本当の自分じゃない。」
『……私は安室透でも、零でもどっちでも好きだよ。だって零であることには変わらないもん。多分子供達もそう思ってる。』
371人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
奏 - 106話なんですが、目覚まし時計が目指し時計になってました!! (2020年7月3日 15時) (レス) id: 4366abe273 (このIDを非表示/違反報告)
利香信者(プロフ) - ありがとうございます!これから受験で思うように、更新できないかもしれませんが、温かい目で見守っていただけると、幸いです。 (2020年1月10日 22時) (レス) id: 160fa727cf (このIDを非表示/違反報告)
綾 - 何回読み直しても、凄く面白いです! これからも更新頑張ってください! (2020年1月9日 23時) (レス) id: ca55126345 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:利香信者 | 作成日時:2019年12月15日 11時