僕に何かようですか…？3 (ページ18)

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理解ページ18

Aside

『えっ、今なんて…』

勿論、聞こえてた
「俺でもいい？」って

さ「なんでもねーよバーカ」

さとみくんは事実を隠蔽しようとしている

額にさとみくんの放ったデコピンが当たる

『いたっ』

『ははっ』

さ「なんだよ、急に」

『じゃあ僕が良いって言ったら？』

さ「〜っ！！おま、ふざけ─！！」

さ「聞こえてたんなら言えよ？！」

『さとみくんの言葉を堪能してた』

さ「ないわ！ほんまにもー！」

もし、本当に付き合えるなら

僕はさとみくんがいい

『でも僕はさとみくんがいいな』

あれ、言葉に出ちゃった

さ「はっ……！？」

『あ、いやほら、今日は月が綺麗だなぁって』

さ「月な、月？！」

あー、今日夜は雲量多くなるって…
月見えないなぁ…ヤバいなぁ…恥ずかしいなぁ

さ「見えないー、肝心なとこぉー」

さとみくんの本心がどうなのかまでは分からないけど

僕はきっと……さとみくんに対する気持ちを理解していると思う

多分好きなんだと

そう思う

さ「……Aさ」

さ「男でもいいの」

『いいよ、僕は。好きだから』

さ「…そーかよ…」

さとみくんは結構皆の中でしっかりはしてて、偶におちゃらける

ノリが良くて笑いやすくその笑い方も独特で
周囲を取り込む

そして何よりよく人を見てて、優しい

辛くても必死に前を向こうと顔を上げようとして努力して

涙脆い一面もあって

こんな僕にも寄り添ってくれる

1番、近く感じてる

さ「愛してる………ずぇっ」

『エッ最後のずぇってなに』

さ「ふざwけwたw」

『あー始まっちゃった…さとみくんのツボりタイム』

さ「なんだよそれwwww」

『笑い出すと止まるまで結構掛かるじゃん』

さ「言えてるわwwwww」

『よく笑うなぁさとみくん』

さ「将来は天才になるでw」

『もう笑いの天才でしょ』

さ「笑点でれっかなw」

『いけるいける』

さ「嘘こけお前、適当やろその返答w」

さとみくんといる時間は一人でいる時よりもずっと安心するし楽しい