【ONEPIECE】愛人は長期休暇です。 (ページ13)

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当時、私は弟が2人増えて、とても喜んでいた。

いつもと同じように弟達が山へ遊びに行くのを見送り、私達が住ませて貰ってる家の仕事をやっていた。

じ様が豪快に扉を開けてから、私を担いで「海軍に連れていく！」と意気込みながら山を下って海軍の船に乗るまで、とてもスピーディだった。

フーシャ村が小さくなるのを見て、初めてじ様に大声を出して反抗したのを覚えている。

弟を残してあたしだけ連れていくなんて、あの子たちが可哀想だ、と。

弟達の「海賊になる」という夢を拒否することも、じ様の「あたし達を全員海軍で育てる」という目標を反対することも、当時の私には出来なかった。

あんなに激怒する私を初めて見て取り乱したのか、あたふたしていたじ様に、当時の私は無理矢理約束を結ばせた。

『弟たちは海賊になりたいの！じーちゃんは反対していいから、いまはあたしで我慢して！！』

海賊になることを反対するのは、海軍として当たり前だろうから、せめて子供の時に夢を潰すことはやめてあげて、と。

じ様はその日から、コルボ山へ弟達の顔を見に行く際に海軍になることを勧めるのは辞めなかったものの、私のように無理矢理連れていくのは辞めたらしい。

……でも、あの約束を私は後悔していない。

これは、海軍の祖父を持ち、海賊の弟達が居る私の、あたしの一番の決意だから。

『……まぁ、じ様もしつこいけど、あんたらも変わらないくらい頑固だからね。』

チョッパー「でも、ルフィのおじいちゃんもAが優秀な中将になって嬉しいだろうな。」

ウソップ「おぉい、チョッパー。孫がこんな強い中将ならじいちゃんはもっと強いはずだろ！！」

チョッパー「あ！そっか！」

『私もじ様もそんなに偉くないよ。じ様なんてずっとせんべいかじって笑ってるだけだから。』

英雄ガープ、世間ではそう言われているし、実際じ様は強いから中将なんだろうけど、私じ様が真面目に書類やってるところ見たことないからなぁ……。

ゾロ「＿＿で、何なんだこのラクダは…」

『うん、自然と私達の話になっちゃったから触れなかったけど、こんなラクダ居たっけ。』

「…」

さっきからずっと突っ立ってるラクダに視線が集まった。

私が席を外してる間のことを知りたい為、弟達の話に耳を傾けた。