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第12話【本気】 ページ15

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「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すき」

『・・・は?』


突然聞こえた騎羅さんの言葉。

・・・・・・すき?
・・・・・・・・・・・・スキ?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・SUKI★?←

「・・・好きなんだって、言ってるだろ。からかい目的じゃない・・・。誉希ちゃんが好きだから・・・」

え?え??え???
すきって、好き?え、それはLIKE・・・の方ではなさそう・・・ってことは、LOVEの方?え??は??ちょ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『・・・ちょっと待ってね?』

「?」

『私、もうすぐ三十路のババアだよ?てか、もはや四捨五入したら三十路だよ??わかる??ついでに言わせてもらうと、貴方みたいな国民的アイドルに好かれる理由が分からない。え?何これいじめ??新手のいじめなの???』

私が一息にそう尋ねると、騎羅さんはがっくりと肩を落とす。そして、しばらくそのままの体勢で固まった後、長いため息をついた。

「鈍い・・・鈍いにも程がある・・・」

『え?は?え、えと・・・何か、ごめん・・・』←

ん?何故私が謝ってるんだ・・・?あれ?私が悪いんだっけ???ん???(混乱)

「・・・もういいよ」

そう言いながら、私の腕をあっさりと離してしまった騎羅さん。そしてそのまま、くるりと私に背を向けて歩き出した。

『え?ちょ、騎羅さん??』

もうよくないよ??状況把握できてないやつ、ここに一人いるよ??ねぇ、騎羅さん・・・助けて(˙-˙)←
私が1人脳内プチパニックを起こしていると、騎羅さんが「あ、そうだ」と何かを思い出したかのように振り返った。

「一応言っとくけど、誉希ちゃんはババアじゃないよ。ってか、歳とか関係ないし。」

『あ、うん?ありがとう??(混乱)』

そして騎羅さんは、そのまま立ち去った。・・・私の脳内プチパニックを放置したまま。

『なんだったんだ・・・?』←






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作者名:智弥 | 作成日時:2018年10月22日 3時

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