第10話【国民的アイドル】 ページ12
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私は日菜と別れ、1人事務室への廊下を歩き続ける。この廊下は色々な人が使うから、普通に有名人とかも歩いてます(˙-˙)
てか、日菜の用事って結局何だったんろね?
・・・ちなみに、この芸能事務所で事務員として働き始めて、もうそろそろ5年が経つ。
5年も経てば、一通りの仕事はできるようになったし、有名人とも普通に挨拶とかするし、上からも下からも信頼される立場になれたとも思う。
「あっ!誉希ちゃん♪」
『げっ』←
そして、有名人を見てもなんの感慨もわかないという、ある意味悟りに近いものを開いてしまった。・・・むしろ嫌悪感を抱いてしまう相手もいる。悪いけど。
「やほ〜!おひさじゃね?いつぶり!?!?」
『・・・10日ぶりですね、はい。』
だから、どれだけ好きという想いを告げられても、明らかな好意を向けられても、軽くかわすことくらい訳ない。
「もーオレ、誉希ちゃんに会えなくてめちゃ寂しかったんだよー??」
そう、それが・・・────────────
『良いからとっとと仕事に行ってください・・・
───────────・・・騎羅(きら)さん』
“国民的アイドル”だとしてもだ。
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作者名:智弥 | 作成日時:2018年10月22日 3時