Princess Aurora* ページ47
「…平行線な話し合いはいつまでも続けるつもりはない」
「はっ!そーかよ、いっちょ前に大きくなりやがって」
そう、俺らは話しても平行線なんだよなァ。分かり合えない。
だから、こうなる。
だが、まぁこの状況をどう切り抜けるか。
コイツはホウエン地方チャンピオンってだけあって、俺じゃ太刀打ちできねぇ。
計画自体はこの隕石を使えれば、スムーズだったが…
まぁ後ろはマグマだしな、命は惜しい。
この隕石の代わりなら、”アテ”はまだある。
「ま、今回リーダーともあろうものが把握していなかった責任を取ろう。」
手のひらにあった隕石を、装置に戻して両手を上げる。
一応、俺らの部下もいるからな、数は負けねぇし。ここは仮にも火山のマグマがすぐ近くにあるえんとつ山の頂上だ。こんな足場が悪いところで…バトルってんのもスリルがあるが___
部下のポケモンたちが気づけば一斉に悪の波動の発射準備。
「___っ!!」
そうだよな、いくらお前でもこの状況になったらエアームドに乗って上空へ距離を取るしかねえだろ?
「この隕石は返した。お前が心配している人物を無事解放させるようにする…
ってところで今日は納めてくれよ?デボンの御曹司サマ」
Princess Aurora*
(さて、捕まっちゃったわけだけど。)
とりあえず、危害を加えられる感じはしない。
モニター越しに、くるくると髪の毛をいじりながら、私を見る彼女。
…じっと見てくる目。
普通には話しているけれど、こちらの考えていることを探っている。
何も考えてないフリをする?や、それはこの人は見抜きそう…。
なら不自然に見えない程度に、今まで通りにふるまうしかない。
「あの、イズミさん」
「何かしら」
「私の知ってる範囲だと…
アクア団はカイオーガを従わせたいんじゃなくて、カイオーガの力で何かしようとしてるって感じがしますけど、実際は何をしようとしてるんです?」
普通に、本心で、疑問に思っていたことを投げかけてみる。
それを聞くとイズミさんはポカン、と数秒固まった。
「アハハ!ふふっ、はぁ、アナタやっぱり面白いわ…!」
「そんな笑います?」
「いやぁ、だってこんな敵のアジトに連れていかれてあっけらかんと話し続けるの、演技だとしてもなかなか度胸あるなぁと思うわよ?
…まぁそうね、アタシ貴方のことは結構好きよ。答えてあげるわ。
…ざっくりいうと海を広げようと、戻そうとしているのよ。」
「海を、戻す…?」
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抹茶きなこ(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます…!全くそんなことないですよ!!!嬉しいです! (2021年11月29日 22時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 最初から最後まで一気読みしちゃった笑、、、待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの?私バカなの?((((喧しいわ (2021年11月29日 14時) (レス) @page41 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます、応援してくださって嬉しいです…!励みになります。少しづつ、続きの構想を練っているところです!更新頑張ります…! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - ばなな味すむーじーさん» コメントありがとうございます!ほんっとに遅くなっているのですが少しづつ続きを書いているところです!早くお届けできるよう、頑張ります! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - とても面白い!これからも応援してます、更新頑張ってください! (2020年10月13日 11時) (レス) id: 297913b252 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2017年8月13日 22時