Princess Aurora* ページ46
「アオギリ様、今、えんとつ山のふもとの下っ端から連絡です。すごい勢いでこちらへ向かっていくエアームド…水色のような、銀髪の青年が見えたと」
「八ッ!アイツか。よし、目的のものは手に入れた。退散準備!」
「はっ!」
イズミは気になることがあるとか何とかで、不在だが。
あのウシオが「やばいやつ」って言ってた女が気になってる感じだったしな。
恐らくその件で動いているとみていいな。詳しいことは知らんが。
俺の手の中にある隕石。コイツはある条件で様々な種類に変化する。
あるときはキーストーン、あるときはメガストーン、そしてこのえんとつやまでは…っと。
はえーな、もう到着か。
エアームドから軽々と飛び降りる身のこなし。
ショートカットで飛び降りること自体は全くもってお坊ちゃまらしくねえが、
それでも気品を感じさせる。
「ヨォ…随分たくましくなったじゃねえの、ダイゴ」
俺らは、昔から今に至るまでの成長過程を、少しだけ知っている。
「それ、あるべき場所に戻してもらわないと困るんだけどな」
「ははっ、はいわかりましたって返すと思うか?」
「思ってはないさ、だけど念のためね。
それを使ってどうするつもりだ?アクア団のリーダー、アオギリ」
「まぁ…そうさな、俺たちの理想を叶えるためだが?
なすべきことがあって、邪魔する奴は皆、敵だ。
ははっ、これ以上のネタバレは物語をつまらなくするだけだ」
「一般人を誘拐しといて?」
「___誘拐?なんだァそれは」
「仮にも集団のトップとあろうものが知らないとしらばっくれるのか?」
「あぁ、知らねえよ、俺自身は指示をしてねえことは確かだ。」
「…嘘じゃないだろうな」
平静を装っていたのが崩れる。
「おお、こわ。御曹司様もそんな顔できるのか。
悪いが、俺の部下が勝手に進めていることだ。
そして、今俺の耳にそれについての報告は入っていねえ。把握する前に、お前が今詰め寄っている状況だ」
「じゃあ考えられるリスクを教えろ、命までは奪っていないだろうな」
「俺らは人殺しになるつもりはねぇ。
ま、正直この状況をお前の彼女か?そいつに阻止される恐れがあって、連れ去られたってんなら考えられなくもねえ話だなァ」
「…お前たちの目的をかなえたところで、世界が滅びるだけだと思うけど?」
「いいや。俺たちは、それを手に入れるだけの力を準備している。
…お前たちのほうこそ、海を埋め立てたりしてる方がよっぽど凶悪だと思うけどなァ?」
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抹茶きなこ(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます…!全くそんなことないですよ!!!嬉しいです! (2021年11月29日 22時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 最初から最後まで一気読みしちゃった笑、、、待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの?私バカなの?((((喧しいわ (2021年11月29日 14時) (レス) @page41 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます、応援してくださって嬉しいです…!励みになります。少しづつ、続きの構想を練っているところです!更新頑張ります…! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - ばなな味すむーじーさん» コメントありがとうございます!ほんっとに遅くなっているのですが少しづつ続きを書いているところです!早くお届けできるよう、頑張ります! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - とても面白い!これからも応援してます、更新頑張ってください! (2020年10月13日 11時) (レス) id: 297913b252 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2017年8月13日 22時