桜色のオーロラ姫【ダイゴ】part2

Princess　Aurora＊ ページ41

念のため、注意書きとワンクッションを…！

(※飲酒シーンがありますが、お酒は20歳になってからです。

こちらは飲酒を促すものではなく、作品内のお話としてご理解いただければと思います)

(イズミさん、Aさんはお話の設定上、成人しています)

＊。＊。＊。＊・。＊・。＊・。＊・。＊・。



と、まあ気づいたら長時間、ずーっと話していたわ。



最初に出したお茶が冷めて、そしてなくなるぐらい。



「あ。そうだ。お酒は強い？そうでもない？」

「あ、実は…あまり得意ではなくて。」





「そしたらこれが良いかも。

甘めで、飲むのが苦手な人に向けたお酒みたいね。」





グラスに注いでAに手渡す。





「さっき調査って言ってたけど、どこか研究所にでも所属しているの？」




「っはぁー…。美味しいです、これ…すごく飲みやすくて！


あ、今は、デボンコーポレーションの研究部にいます」


「デボンの！あそこは研究部、かなり規模が大きいわよねえ」





「そうなんです……！

みな、さん、すご、いんです、よぉ…！


わたしも…



がんばら…

なきゃ…」





「あら、疲れちゃったかしらね。眠い？」

「は…い…」


なんでだろ、なんか、すごく……眠、い……



「寝てていいわよ、もう夜遅いし、ここで休んでいって？」


私がそういうと、スッと糸が切れたように眠ってしまった。







そう。休んでて？

悪いようにはしないし、けがや危険な状態にはさらさないわ。それは私が保証するから。



ただ、少しあなたの時間を私にちょうだい。



あなたが”デボン”だと分かれば、聞いていた容姿も一致しているし間違いない。



Aは、南の孤島のウシオが言っていた人物。



そして、伝承の民の可能性がある人物よ。



「…アオギリの、邪魔はさせないわ」


ま、問題なのは、水色の若造ね。
きっと彼がここに来るのもすぐだろうけど、時間稼ぎにはなるでしょう。



……えんとつ山の調査はさせないわ。



うまくやりなさいよ、アオギリ？

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