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Princess Aurora* ページ33

「っ、大丈夫かい?!」


「は、はい!大丈夫で___」





って、顔が、近っ……!?!




「大丈夫?

良かった、突き飛ばしちゃってごめん」





頭をぶつけないように、腕がまだ後頭部に回されたままで、耳元でダイゴさんの声がする。



腕の中に今、すっぽりと私は包まれていた。




「すみません……!」



全身がカッと熱くなってく。



「Aちゃん?!」




別の意味の緊張で、体の力が抜ける。




こんな時に不謹慎だけど、不覚にもドキドキした。






ダイゴさんの肩越しに見えたレックウザは、遺跡をほぼ破壊すると天高く昇っていった。



黄金のひげや体のラインはフッと消え、顔周りのカマも消えた。



あれは有名な、レックウザの姿だ。




「な、何だったの……?」

「不思議なことばかりだ。まさかレックウザが来るなんて思ってもいなかった」
 


ポカン、と二人して呆気にとられる。




「いっ………!!」


「アラン!!」



隣から、マノンちゃんの声がして、私もダイゴさんも我に返る。



ダイゴさんは私を立たせると、二人のところへ救助に向かった。



柱の瓦礫が崩れ落ちて、アラン君に当たってしまったようだった。



「大丈夫かい?!」


「大丈夫だ、少しかすっただけで済んでる」


………嘘だ。



アラン君の肩に軽く、手を置くと



「いっ!!何すん__」

「ほら、やっぱり。……痛いんでしょう」



睨まれた。

けど、私が指摘すると図星だったからか、

ふいっと顔をそむけるアラン君。


「………」


「大人しくして、擦り傷と打撲だよ。


グレイシア、氷作って。」


「ぐぅれい!」


「……すまない」


消毒と塗り薬を塗って、軽く手当をする。


出来たよ、とグレイシアが氷の入った袋をくわえて、私にくれた。


「いいんよ。

早く治せるほうが強くなれるでしょ」


受け取った袋の口をギュッと結び、ハンカチで包んで簡易氷嚢(ひょうのう)を渡す。



「ありがとう」



「いいえー。


………それにしても、まさかこんなことになるとは思ってなかったな」




見渡すかぎり、瓦礫の山だ。



「伝説の巨石は……」


「消えてしまった、か。」



そっか………。




(でも、これで良かったのかもしれない)





レックウザが去っていった方を見つめる。




『お前………あいつに似ている』



『人間はお前のように純粋なものばかりではない………ここにも、1人』



___どうゆう、ことだったんだろう。

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抹茶きなこ(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます…!全くそんなことないですよ!!!嬉しいです! (2021年11月29日 22時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 最初から最後まで一気読みしちゃった笑、、、待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの?私バカなの?((((喧しいわ (2021年11月29日 14時) (レス) @page41 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます、応援してくださって嬉しいです…!励みになります。少しづつ、続きの構想を練っているところです!更新頑張ります…! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - ばなな味すむーじーさん» コメントありがとうございます!ほんっとに遅くなっているのですが少しづつ続きを書いているところです!早くお届けできるよう、頑張ります! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とても面白い!これからも応援してます、更新頑張ってください! (2020年10月13日 11時) (レス) id: 297913b252 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2017年8月13日 22時

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