Princess Aurora* ページ28
不安に駆られつつ、虹の階段を登りきる。
「すごいすごい!」
「リマリマ…!!」
「おいマノン、あまりはしゃぎすぎるなよ」
「わかってるって!ほら見てよこれ!」
マノンちゃんが指差す祭壇には、何かが刻まれている。
「本当だ、文字が書いてある。これは……
『この2つの祭壇に、異なるキーをかざせ』……?
で、合ってる?Aちゃん」
「ちょっと待ってくださいね……」
ダイゴさんには、いつも古代語の訳の確認を求められる。
本人曰く、「自信ないし、Aちゃんのほうが確実だもん」と言われた。
けれど、大体いつも合ってる。たとえどんなに崩れた字だとしても、だ。
祭壇の文字も、だいぶ古くて崩れた字で刻まれていた。
ただ、これくらいの崩れ具合は家の歴史書でも良くあったので読めることは幸いだ。
「そうですね、『この2つの祭壇に異なるキーをかざせ』で合ってます」
私達は顔を合わせて頷くと、キーを持つダイゴさんとアラン君が祭壇の前に立つ。
「___恐らく、伝説の巨石はここです。
二人とも、キーストーンを」
「「了解」」
対象の位置にある、祭壇。
二人がキーストーンをかざす。
「わぁー………!!」
キーストーンに反応して、遺跡に彫られた模様に光が流れていく。
祭壇から床、そして柱へとその淡い虹の光はゆっくりと伸びていった。
「……!」
遺跡の中央。
光の中心。
祭壇の間から、何かが現れた。
眩しいくらいに光を放ち、
この場にいて圧倒されるほどのオーラがある石。
大きさは、私の身長を優に越している。
「これが、伝説の巨石……!」
キーストーンが放つ光と同じ色の、
大きな結晶。
「さすが、伝説と言われるだけあるね。
そのへんの石や、キーストーンやメガストーンと比べても比にならない……。」
それくらいのエネルギーを持っているのは、今、誰がこの目で見ても明らかだった。
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抹茶きなこ(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます…!全くそんなことないですよ!!!嬉しいです! (2021年11月29日 22時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 最初から最後まで一気読みしちゃった笑、、、待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの?私バカなの?((((喧しいわ (2021年11月29日 14時) (レス) @page41 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます、応援してくださって嬉しいです…!励みになります。少しづつ、続きの構想を練っているところです!更新頑張ります…! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - ばなな味すむーじーさん» コメントありがとうございます!ほんっとに遅くなっているのですが少しづつ続きを書いているところです!早くお届けできるよう、頑張ります! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - とても面白い!これからも応援してます、更新頑張ってください! (2020年10月13日 11時) (レス) id: 297913b252 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2017年8月13日 22時