桜色のオーロラ姫【ダイゴ】part2

Princess　Aurora＊ ページ25

「チャンピオン？！」



アラン君は、どうやらそれを知らないで勝負を仕掛けたらしい。



「もしかして、Aさんもすっごい強いトレーナーさん？！

四天王とか？！」

「ええ？！？！いいいいやいやいや違うよ！」




えーそうなの？となぜか残念そうにしているマノンちゃん。



「ごめん、そんな大物じゃなくて……」



「ううん！Aさんはきっとこれから有名になりそう！だよね、ハリさん！」

「りま！」



一体何でこんなにこの子は良い子なんでしょう、かわいい。



「失礼、隣のレディは……先日、話題になっていた桜色のオーロラ姫、でよろしいか」



「え？！えっと……」




突然言われても。

助けてくださいダイゴさん。





「そこは素直にはい、でいいんじゃない？」


おおう……



「……そう呼ばれているそうです、Aといいます」



なんだか言われ慣れない呼び名。



「やはりそうでしたか。

先日のパフォーマンス、映像ですが拝見させていただいたのでもしかして、と。」




え…。


やっぱりテレビの力ってすごい……もはや怖いくらいだ。




「カロスの方にまで、知られてるとは思わなかったので…。少し驚きました。

それで、フラダリラボの代表の方がなぜ、はるばるホウエン地方に？」




ああ、そうでした、とタブレットを取り出す。





「ときにチャンピオン、こちらをご存じですか？」






見せられた画面に映っていたもの。



それは、文字の書かれた木簡だった。



「…！？

これは＿＿＿」



「なぜ、それを＿＿」



私もこれには見覚えがある。


メガシンカの調査の際に、発掘されたものだ。




「遺跡調査に、同行してもよろしいか、許可をいただきたくこちらを訪ねさせてもらったのです」

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