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Princess Aurora* ページ19

「ケガしてない?」


見てみれば、女の子の手の甲が擦り傷で血まみれに。




確か作った傷薬があったはずだ。




バッグの中からコットンと小びんを取り出し、中の液体をかけて、まず拭き取る。




薬を塗って、大きめの絆創膏を貼って処置をする。




「……はい!これで大丈夫!」



「お姉さん、ありがとう!!」

「どういたしまして」


「すまない、迷惑をおかけした。手当までしてもらって」


黒髪の青年はペコリとこちらへ謝る。


「いえいえ、頭を打ったりしてなくて良かった」

「そうだね、捻ったりとかも無さそうだったし安心したよ」


ダイゴさんの言うとおり、頭を打った感じではなかった。それは何よりだ。


大丈夫だよアラン!と女の子は青年に駆け寄る。


「大体、気をつけろって言った矢先に滑って落ちるなよマノン。これだから付いてきて欲しくないんだ」

「ええ……ちょっとは大丈夫かーくらい言ってよもう。実際大したことなかったわけだし」


マノン、と呼ばれた女の子は膨れている。


それに対してなかば呆れたようにため息をついた。



黒髪の青年__アラン、という名前なんだろう。





その人はふと、ダイゴさんの胸元にある、タイピンを見つめた。




顔つきが、少し変わる。





「……キーストーン」





ポツリ、と呟く。






……キーストーンを知っている。




てことは____





「もしかして____君も?」





アランは手首にはめた、バングルを見せた。




メガシンカの使い手だ。



 
  「バトルをしないか」





なんとなく、バトルが強そうな感じの人だとは思っていたけれど。




「……生憎、僕たちも忙しい身でね。悪いけどもう行かなくちゃいけないんだ」



そうだ。


確かに自分の時計を見れば、予定の到着時間に刻一刻と迫っていた。


仕事だから遅れるわけにはいかない。



「……目と目が合ったらポケモン勝負、じゃないのか?」



淡々とした口調ではあったが、アランくんはかなり好戦的なようだ。





「____確かにね?」





仕事の出来る社会人でもあるけれど。




ダイゴさんは何よりポケモンバトルが強い。





……トレーナーとして黙っちゃいられない煽り文句。






ニヤリ、と不敵にダイゴさんも笑みを浮かべた。

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抹茶きなこ(プロフ) - あまねさん» ありがとうございます…!全くそんなことないですよ!!!嬉しいです! (2021年11月29日 22時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - 最初から最後まで一気読みしちゃった笑、、、待ってなんでこの神作に早く出会わなかったの?私バカなの?((((喧しいわ (2021年11月29日 14時) (レス) @page41 id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - 猫さん» コメントありがとうございます、応援してくださって嬉しいです…!励みになります。少しづつ、続きの構想を練っているところです!更新頑張ります…! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶きなこ(プロフ) - ばなな味すむーじーさん» コメントありがとうございます!ほんっとに遅くなっているのですが少しづつ続きを書いているところです!早くお届けできるよう、頑張ります! (2021年8月11日 23時) (レス) id: 50d51bebf0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とても面白い!これからも応援してます、更新頑張ってください! (2020年10月13日 11時) (レス) id: 297913b252 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2017年8月13日 22時

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