鬼族の姫には妹がいた様です (ページ26)

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恋する人体模型 6 ページ26

Noside
マナミ「最初はなんとなく動いたように見えただけだったんだけど…いつも眺めているうちにだんだんと生きているんじゃあないかって感じるようになってきて… でもいくら可愛らしくてもやっぱり人体模型が動いたりするはずないって自分に言い聞かせるようにしていたの…」

不動明王はトウマに戻る

？「マナミさんもう大丈夫僕はこうして…」

マナミ「でも！」

？「！」

マナミ「そんな姿で暴れまわってそんなの…そんなの全然かわいくないよ！」

？「！僕が…かわいくないそうか…僕はとうとうマナミさんにまで嫌われてしまったのか…」

すると？は人体模型の姿に戻った

人体模型「やっぱり僕はなにをやってもダメだな…」

ケースケ「人体模型…」

人体模型「あのよろしければそちらのみなさんにお願いが！」

A 「え？」

人体模型「あなたがたの力で僕を粉々に砕いてくれませんか？」

マナミ「！」

ケースケ「そんな！」

人体模型「気にしないでください心を持ってしまった人体模型なんて人間にしてみれば不気味なだけですから… この世に存在しないほうがいいんです… それが…それが僕の最後の願いです… あ！でも一つだけやり残したことがあるのでそれが済んでからでもいいでしょうか？」

ケースケ「え？」

人体模型はマナミの方を見る

人体模型「マナミさん」

マナミ「！」

人体模型「マナミさん僕人間じゃあないけど… 色々君とは違っているけど僕は…僕は君のことが好きでした君の笑った顔が好きでした歩く姿が好きでした転びそうになる姿が好きでした全部…全部好きでした！もうすぐ粉々に砕かれてしまうけどこの思いだけは絶対に砕かれることはありません！」

ナツメ「かっこいい～」

ケースケ「これがインパクトのある告白か！」

マナミ「…ごめんなさい私あなたの気持ちには答えられません」

人体模型「！」

すると人体模型の心臓のパーツが割れる

ナツメ「ハートが粉々！」

アキノリ「なんてわかりやすい失恋だ…」

A 「うん…」

人体模型「そ…そうですよね！僕は不気味だしキモいしなにより人間じゃあないし… いやわかっていたんですけど…」

するとマナミが人体模型に近づく

マナミ「だってあなたの相手は私じゃあないから」

と言ってマナミは人体模型そっくりの小さな人形を見せる

人体模型「え？これ… 僕…？」

マナミ「私のおばあちゃんが大切にしていた物なの」