泉鏡花の被害者【文スト】 (ページ25)

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あとがき。ページ25

あとがき！

無事完結させられました。
嬉しい限りです。こんな鬱すぎる終わり方で申し訳ない……ただ、主人公が手を汚した以上、ハッピーエンドは有り得なかったです。

ドストさんたちと死の家の鼠でハッピーエンド、鏡花ちゃんと和解してハッピーエンド。……これらは有り得ないんです。主人公は人殺しは例外なく裁かれるべきという思考の人間です。その対象には無論自分も入っています。人を殺していますからね。棚上げは許されません。

ただ主人公的にはハッピーエンドだったと思います。「人殺しは許されるべきではない」と自分で自分を断罪したんですから。これは自分の罪から逃げ過去を洗浄した太宰さん、鏡花ちゃんに一番効いた復讐だったと思います。

……こんな話を書いていてなんですが、私は別に太宰さんも鏡花ちゃんも嫌いではないんです。特に鏡花ちゃんは一番推している時期もありました。ただ二人の行動が信じられないものが多くて。

まず太宰さんは「たかが35人」で本当に己の過去を悔いているのか分からなくなりました。「人を殺していたのは許されることではないが、35人以上の人間を救えるように～」とかありがちだけどそんな台詞で説得してほしかったな……殺された人達を『たかが』なんてよりにもよって太宰さんの口から聞きたくなかった。

そして鏡花ちゃん。
鏡花ちゃんの行動には割とかなり強い疑問を抱いています。まずモンゴメリちゃんに対しての「刈り取る」あれ……？鏡花ちゃん人を救いたくて探偵社に入社したんじゃ……恋敵のモンゴメリちゃんだから刈り取っても良いのか……そして樋口さんの片腕切断。あれ、芥川さん来てくれなかったら本気で切断されてたと思うと……

とまぁ、こんな具合に疑問が多くて。
だからこの作品を作りました。
実は前にも同じようなのを書いていて、そのときはまだドストさんたちのキャラも分かってなかったから主人公に協力してくれる犯罪が許せない「夜神」っていうデスノート持ってそうなオリキャラを使っていました。

実は主人公のモデルは夜神月だったりします。
だから自分と直接的には関係ない犯罪者を断罪するなど歪んだ正義の為の行動に出ます。

きっと、主人公はあの世で両親と再会し、佐々城さんや田口くん、織田作たちとお友だちになって仲良くやってる…かもしれません。

もしかしたら番外編などやるかもしれませんが本編は完結です。