寄り添う獣達。【zm】 (ページ4)

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ぐちゃぐちゃの話ページ4

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部活終わりの時間。正確な時刻は忘れてしまったが多分、六時半くらい

五人の同じ部活女の子に連れてこられた雑居ビル。私の学校では外見の不気味さから「お化けビル」とも呼ばれていた場所

「小崎さんが辞めた理由ってAちゃんが原因なんでしょ？」

「ぇ」

「何しらばっくれてんの？」

投げられた私の鞄はボスッと音を立て私のお腹に当たった。教科書を詰めている鞄は重くて、思わず私は倒れ込んだ

小崎さんとは私の親友の苗字。

彼女らは盲信的に彼女のことを慕っていたから、彼女はよく私を盾にして彼女らから逃げていたのを覚えている

「これ、よく見て」

見せられた携帯の画面には親友のSNSがうつされていた。

そこには『信者みたいに近寄ってくる奴もいれば圧力をかけてくる教師…本当に最悪な環境』と書かれている

信者とは目の前にいる彼女のことだ。疲れた顔で彼女が愚痴をこぼしていたのを私は聞いていたから

「ここの、信者みたいに近寄ってくる奴ってAちゃんなんだろうなって皆で話してて」

「ち、違うよ」

「違うわけがないじゃん。だって小崎さんの近くにいたのはAちゃんでしょ？」

そう、彼女の側にいたのは私だった。だけど、彼女はいつだって私の隣にはいようとしなかった

だから私も彼女に深干渉をしないように毎日気をつけいたのに

言いがかりだ。それとも彼女らは私に何か期待していたのか「Aちゃんなら小崎さんが辞めるのを止めてくれる」と

「辞めたの知ったのは先生の口からだよ」

「嘘、それで親友って言えるの？」

冷たい視線と言葉が体を突き刺す。それは深く深く私に刺さって

とても痛かった

「小崎さんが唯一の友達だったのにいなくなっちゃったAちゃん。明日から教室での居場所も無くなるだろうね」

「は…」

「きっと皆噂すると思うよ。Aちゃんが小崎さんを学校から追い出したって」

「親友が学校辞めたのに何にもありませんみたいな顔して学校来て…本当に酷い子」

「さすが、訳あり(笑)一家は違うね」

「痛ッ！」

引っ張られる一つ束ねた私の髪。引っ張った女の子の手には鋏が握られていた

「長い髪、鬱陶しそうだから切ってあげるよ」

頭の中はぐちゃぐちゃだった。

私が責められる理由は意味が分からなくて、私の家族が馬鹿にされる意味も不明で彼女が…小崎が褒めてくれた髪を切られそうになってるのも分からない

ぐちゃぐちゃの頭で私は

鋏を持つ手を噛んだ

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