カレーの辛さの方が何倍もマシな世知辛さ ページ47
私は調査は部下に任せ、
そう、今回の企画は、織田作行きつけの洋食店に行こう!
我ながらこの気の変わりようは頭おかしいと思うし、真面目に織田作救済考えろよ莫迦、なんて思うかもしれないが、私は至って真面目に考えているつもりである。ほら、漫画の展開なんて机と睨めっこしても浮かばないことあるけど御手洗に行ったら浮かぶとかなんか違うことしてたら浮かぶとかあるだろう? そういう事だ。
「ごめんくださーい、親爺さん、いつものお願いします」
私は戸を開けるなり云った。これが出来るのは私もこの店の常連だからである。
「はいよ。Aちゃん久しぶりだね」
親爺さんは
「そうですねー。最近また新たに仕事が入って。それでまた忙しくなってたんですよ」
「成程ね。それにしてもAちゃん、あんなブラック企業でよく続けられるよね。はい、咖哩」
私の前に置かれた咖哩には玉子がのり、香ばしいスパイスの香りが白い湯気とふわふわと上っていった。
「有難う御座います。……自分でも不思議なくらいですよ。まあ今日は部下に押し付けてきちゃいましたけど」
「はは、押し付けて正解だよ。本来君みたいな子供はよく寝てよく遊ぶのが仕事だからね」
「全くそうですよね、あはは」
親爺さんはニコニコと笑って、私に珈琲牛乳を手渡した。サービスだよ、との事だったので有難く頂くことにした。
矢張り此処の咖哩は美味しい。あの舌に絡みつくようなピリピリとした辛さがクセになる。そして上にのった玉子の甘さも混ざり合い、マイルドになって、まさに口の中は
……自分でも何云っているか分からない。私に食レポは向いていないのだ。
その事実に多少落ち込みつつ、私はおじさんと世間話に花を咲かせた。
そこに織田作がやってきた。私と織田作は同時に、あ、と声を上げた。
「どうも、織田作さん」
「Aもこの店に来ていたのか」
「ええ。実は私、常連なんです。まあ最近はあまり来れてませんでしたけどね」
「そうか。俺もこの店の常連だ。週に3回は食べている」
「そんなに! 確かに美味しいし飽きのこない味ですもんね」
私は織田作とも沢山話した。そして織田作の咖哩ができた頃、私は帰ることにした。部外者の私がいると子供達の所に行けなくなるからだ。
本当はその後も居たかったのだが、少し残念だった。
「彼ら」って響きが何となく某学園生活部のあれっぽいよね→←xxxx
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サングリア - いえのきあさん» 判りました!定期考査頑張って下さい。私も今日から考査です…(´-ω-`) (2018年11月27日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
いえのきあ(プロフ) - サングリアさん» ありがとうございます!今はテストや課題があってなかなか更新できませんが頑張ります!終わりのセラフもテスト終わったらぼちぼち買うので、お待ちくださいませ! (2018年11月26日 22時) (レス) id: 75f23159f6 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - 黒の時代…更新頑張って下さい! (2018年11月26日 16時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - 長くてすみません…(´-ω-`)出来たら2つ宜しくお願いします!更新頑張って下さい (2018年11月24日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
サングリア - クルル、クローリーなどの上位吸血鬼に気に入られて心配される。吸血鬼にしようとしている。渚は四鎌童子、アシェラに出会い、話をしたことがある。四鎌童子と一緒に3年間行動した。渚はその事を覚えていない。かなり謎に包まれた渚の過去 (2018年11月24日 7時) (携帯から) (レス) id: 5b0fbd2365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢秋 | 作成日時:2018年2月10日 2時