【文スト】知ってたよ、此の野郎←【文豪ストレイドッグス】【太宰治】

いっけな〜い、殺意殺意！(棒) ページ16

♪オープニングアレンジ
いっけな〜い、遅刻遅刻っ！
私、太宰A！ 異能組織ポートマフィアの準幹部で十一歳！
お兄ちゃんってば中々起きないんだから〜！
今日は大事な会議なのに〜！
一体どうなっちゃうのぉ〜？
「知ってたよ、此の野郎← 第15話『A死す！ おそるべしポートマフィア』」
来週も絶対見てね！

って茶番やってる場合じゃねぇー！
本当に洒落にならないから！
今日は幹部と準幹部の定例会なのに！

昨日太宰さんが家に上がり込んできて(不法侵入)、夕飯を不本意ながら一緒に食べた、そこまではいい(よくない)。
ただ、そこからが問題だ。
なんと私の家に泊まりやがったのだ。
しかも態々酒まで持ち込んで。
風呂も使われたし、勿論御手洗もだ。
そして客用蒲団も使われ(一緒に寝るには私の寝台は手狭だし抑々一緒に寝たくない)、其れだけでかなり大変なのに、オマケに寝坊までされてはたまったもんじゃない。
しかも寝坊の理由は夜更かしと二日酔い。
其れ程までに呑んでいるのだから、部屋は酒臭いし。
寝ゲロされなかっただけまだマシなのかな。されてたら窓から棄ててた、太宰さんを。

本当に此の人何がしたいの？
休日最終日をぶち壊した上に此れ。
『太宰A』にギャルゲーや乙女ゲーの様な好感度メーターがあったら絶対にマイナス行ってる。振り切ってる。カンストよカンスト。

「太宰幹部殿、遅刻したら首級が飛びますよ！」
「首級が飛ぶ、ねえ。其れなら楽〜に死……う、頭が痛い……」
太宰さんの顔は若干蒼白くなっている。無理やり鎮痛剤を飲ませて引き摺る。
自業自得だし、正直置いて行きたいが、万に一つでも太宰さんの頸が私のところで泊まっていた所為で飛んでしまったらこの後に多くの悪影響が出ることは火を見るより明らかなので、放っておく事は出来ない。流石に首領は合理主義の塊だしそんな利益の欠けらも無いことはしないと思うけど、万が一だ。

私は、今でこそ情けないが何を考えているか分からない兄を背に負っていった。
あ、意外と軽い。

助けて死にそう→←心が折れそう

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