10.Reo side ページ10
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Aからもらった3度目の"好き"という言葉は
隼に意図的に作られた、2人きりの楽屋でだった
1度目はAが逃げた
2度目は俺が逃げた
3度目は…どうしよう
2人の間に流れる沈黙
俺が何か答えなければ、この沈黙は破られる事はない
短期的に考えるならば
出来る事なら、今すぐ抱きしめたい
だけど長期的に考えるのならまだ、その気持ちに応える気はない
Aを守れる自信がないから無理だと
GENEをここで失速させるのは嫌だと
正直に告げたら彼女は何て言うんだろう
その時が来るまでこの気持ちにはそっと蓋をしておきたかった
俺が何も言わないせいで
だんだん不安そうに眉をよせ顔をしかめるA
そんな顔が見たいわけじゃない
そんな顔をさせたいわけじゃない
でも、なんて伝えるのが正解かわからない
考えてるうちに、ガチャっと開いた楽屋の扉
隼だ。
隼「えっと…まだ早かったかな」
楽屋内の重い空気
無言のまま見つめ合う俺とA
この状況を察した隼はそう言って再び楽屋を出て行こうとした
「はぁ君、待って！！！」
この空気に、先に耐えられなくなったのはAの方だった
大声で隼を呼び止め、びっくりして固まった隼を
ズルズルと楽屋内に連れ戻した
隼「え…邪魔じゃない？」
「邪魔じゃない」
隼「玲於と話さなくていい？」
「なんの話？」
にっこり笑って隼にそう言うAは
きっとさっきのことは無かったことにするつもりなんだ
返事をしなかった俺が悪いけど
隼に向けられた笑顔に嫉妬した
その笑顔が、いつか俺だけのものになればいいのに
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美紀 - 移行おめでとです気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月23日 12時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - ゆあさん» ありがとうございます！玲於ちゃんも主人公もこじらせちゃっとります！笑 (2019年9月22日 10時) (レス) id: de6c2eaaee (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - もどかしい感じがたまりません (2019年9月22日 3時) (レス) id: 0eaf3d3c12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬう
| 作成日時：2019年9月21日 21時
