3. ページ3
.
アンコール直前、こんな時に
私の体は悲鳴をあげた
「っ！？」
皆がバタバタとツアーTシャツに着替えて行く頃
急に体の力が抜けた。
ダラっと下がってしまった腕
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
息が…苦しい
玲「A…？」
いち早く異変に気付いた玲於くんが、私の顔を覗き込む
裕「ん？なんかあった？」
玲「A？どうした？」
私の肩を揺さぶり、聞いてくる玲於くん
それに気付いた他のメンバーもスタッフさんも駆け寄ってくるのが見えた
その時に、カクンと力を失った両足
肩を掴んでいた玲於くんの腕が、私を抱きかかえるように腰に回った
「はぁっ…はぁっ…！！」
だんだん荒くなる呼吸にパニックになる
亜「過呼吸！？過呼吸じゃない！？」
龍「ちょ、メンさん袋！！」
メ「袋！？袋！！」
机の上にあったビニール袋をひっつかんだメンさんが龍友くんにそれを渡す
龍「玲於、A抱えたまま座れるか？」
玲「うん」
私を抱きしめるように支える玲於くんの腕をぎゅっと掴んだ
助けて…苦しい…
そう言いたいのに声が出なくて、涙目のまま玲於くんを見上げる
玲「大丈夫だからっ…」
そう言った玲於くんは私を抱きしめる腕に少し力を込めた
ガシガシと私の背中をさする手は強いのに
私の頭を撫でる手は優しい
そのまま龍友くんの手から口元に当てられた袋
ゆっくり呼吸するの！！と言う亜嵐くんに従って
死んでしまうんじゃないかと思うくらい苦しい呼吸を整えた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 529人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - 移行おめでとです気温の変化が激しいので気を付けて更新大変だと思いますが頑張ってくださいね応援してます (2019年12月23日 12時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - ゆあさん» ありがとうございます！玲於ちゃんも主人公もこじらせちゃっとります！笑 (2019年9月22日 10時) (レス) id: de6c2eaaee (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - もどかしい感じがたまりません (2019年9月22日 3時) (レス) id: 0eaf3d3c12 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぬう
| 作成日時：2019年9月21日 21時
