第009話・決意 ページ10
「あーいたた…女相手だからって容赦がないのはいいことだと思うんだけど、実際は痛いんだよね〜」
「そう言いながらすでに起き上がっているじゃないか」
「……あはっ☆」
エイリア学園の襲撃から翌日。Aはあの後、病院に行ったものの軽い打撲と擦り傷程度で済んだ。彼女はボールをぶつけられた際、軌道を読んでダメージを軽減したのだ。予想以上にレーゼに警戒されていたことが仇となったものの、半田や少林、影野たちよりも軽傷で済んだのは彼女の器用さがものを言ったのだろうか―――。
鬼道、春奈と共に雷門を目指す。
「ニュース、エイリア学園のことで持ち切りだったね」
「ああ」
「サッカー部だけに学校の命運を託されて、関係ない生徒たちからは叩かれるだろうから…相当子供には辛い出来事だね」
「…どうして、フットボールフロンティアの決勝の日だったんでしょう…」
「それは…」
春奈の疑問は最もだった。前世持ちのAもさすがにそれは分からない。彼女はそこは大人の事情なのだろうと原作側を気を遣っているつもりだ。
雷門に到着し向かった場所は、部室だった。そこにはすでに円堂、秋、豪炎寺、夏未がいた。
「やっぱりここにいた」
「夏未さん…！」
「滅茶苦茶とは分かっていても、気になるものね…」
彼女そう言ってしゃがみサッカー部の看板の埃を払い、下唇を噛み締めた。
「俺は…エイリア学園を許さない！ サッカーは何かを壊したり、人を傷つけるためにやるんじゃない！ 宇宙人に本当のサッカーが何か教えてやる！」
「俺もだ。やろう円堂」
「俺もそのつもりでここに来た。もう一度奴らと戦おう！ そして勝つんだ！」
「賛成。私もボールぶつけられた恩があるしね」
「よし、やろうぜ！」
すると「俺たちもやるぜ！」と聞きなれた声がして振り返ると、怪我をしなかったメンバーが勢ぞろいしていた。
「みんな！」
「ったくお前は、相手は宇宙人だぞ？ いつもの調子でやろうぜはねーだろうよ」
「にっひひ」
呆れる染岡にいつもの笑顔を浮かべる円堂は至って、明るく見える。
第010話・地上最強のサッカーチーム→←第008話・20点差
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活字不足卍(プロフ) - 実は何度か主人公のデフォルトネームを変えようとしたことがある (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
SERARU(プロフ) - コメントさせて貰います♪最初から読んでいて、凄く面白いです！いつも楽しみにしています！私も真・帝国学園が楽しみなんですよね♪待ち遠しいですwww (2019年7月29日 5時) (レス) id: 3e7ed852f8 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - また、すみません！第033話はないのですか？ 前のコメの返事ありがとうございます！ (2019年7月27日 19時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - こんにちは！第032話にある｢隣では塔子が付かれたのだろう｣の付かれたのだろうは、疲れたのだろうではないでしょうか？ (2019年7月27日 19時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
レンサ(プロフ) - コメント失礼します｡35話の高根じゃなくて高嶺ではありませんか? (2019年7月27日 18時) (レス) id: 6d7ff987c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月24日 15時
