第041話・吹雪士郎 ページ44
「早く早く！ どこに行ってたの？ お客さんが来てるんだよ！」
「お客さん？」
最近どこかで聞いた声が聞こえ、教室に入ってきた人物は―――
「あれ、君たち！」
「さっきの！ 吹雪士郎ってお前だったのか？！」
入ってきた人物は、先ほどキャラバンに乗せた穏やかな少年だった。
「お前がクマ殺しか？！？」
「あー実物見せちゃってがっかりさせちゃったかな？ 噂を聞いて来た人たちはみんな、僕を大男だと思っちゃうみたいで…これが本当の吹雪士郎なんだ。よろしく」
吹雪は雰囲気と同じように穏やかな雰囲気を出し笑顔で染岡に手を差し伸べ握手を求めるが、染岡はそっぽ向いて外へ出てしまった。
「染岡！」
「私に任せて！」
染岡を追い秋が外へ出る。吹雪は何が起きたか分からず怒らせてしまったかと困っていた。
「あれ？ 何か怒らせちゃったかな？」
「ごめん！」
「え、」
「染岡は、本当はいい奴なんだ」
ポカンとしている吹雪は、円堂が頭を下げたことに驚きつつも「気にしないで」と穏やかに返す。
「吹雪くん」
「！」
「少し時間いいかしら？」
「ええ……えぇっと…」
瞳子が自己紹介をした。その場で話すのではなく一度グラウンドに出ることになった。
「うぅ〜寒い…」
「これくらい普通だよ。動けばあったかくなるさ」
「可笑しいな、私が聞いた道民は家でガンガンに暖房つけて半袖でアイス食ってるって聞いたぞ」
「それ、偏見じゃないか？」
「いや、学校の先生が北海道出身でマジって言ってた」
「そうなのか」
階段を下りていると春奈が凍ったところに足を取られ転びそうになるところ吹雪が受け止めた。
「気を付けて。会談は滑りやすいから」
「ありがとう、ございます…」
恥ずかしいのか、吹雪に看取られたのか、春奈は少しだけ赤くしていた。
「ひゃーかっこいいねー、スマートで」
「…Aは、ああいう奴が好み、なのか？」
「？ 好み？」
「いや、なんでも……」
すると、ゴゴゴゴッと雷のような音が段々と迫って来た。
「な、雪崩？！」
雪崩かと思ったものは、そこまでの勢いはなかった。どうやら屋根から落ちて来た雪が雪崩のように流れて来たものだったようだ。
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活字不足卍(プロフ) - 実は何度か主人公のデフォルトネームを変えようとしたことがある (2022年6月9日 1時) (
レス) id: 63abfde266 (このIDを非表示/違反報告)
SERARU(プロフ) - コメントさせて貰います♪最初から読んでいて、凄く面白いです！いつも楽しみにしています！私も真・帝国学園が楽しみなんですよね♪待ち遠しいですwww (2019年7月29日 5時) (レス) id: 3e7ed852f8 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - また、すみません！第033話はないのですか？ 前のコメの返事ありがとうございます！ (2019年7月27日 19時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - こんにちは！第032話にある｢隣では塔子が付かれたのだろう｣の付かれたのだろうは、疲れたのだろうではないでしょうか？ (2019年7月27日 19時) (レス) id: d3fece9e75 (このIDを非表示/違反報告)
レンサ(プロフ) - コメント失礼します｡35話の高根じゃなくて高嶺ではありませんか? (2019年7月27日 18時) (レス) id: 6d7ff987c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：活字不足卍 | 作成日時：2019年7月24日 15時
